二十五章
最後の大戦(5)
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いていない。
「ひゃー!鬼が次から次へとー!」
「ひよ、泣き言言わないで今は手を動かすの!」
「分かってるけど手が回らないんだよぉー!」
「鬼には常に三人で当たれ!陣形が方形陣を組んでいる限り、早々崩される事はない!」
「疲れたらすぐに交代する事!絶対に無理しちゃダメだからね!」
とは言うが夜叉となったので正直疲労とかは一切感じない足軽達だったが、それを忘れていた市だった。だが神の加護によって、一真隊は本能寺の塀を背負って後背を守りつつも方形陣を組んで鬼達の攻撃を防いでいた。それは予想外である黒鮫隊の存在だったが、夜叉となった足軽達もいつもより身体が軽い事でやられたとしてもすぐに動くようにしていた。
「・・・・前方奥にいる一真様達も順調に屠っているようですが、流石に数だけは多いですね」
「現在、我らの兵は千と五百程度ではあります。敵は無限にいたとしても、地中から出てくる鬼共は普通の鬼だと言ってましたし足軽達も夜叉となった事で逆転される事は無いでしょう」
「一真隊鉄砲隊の玉薬はあとどのくらい何だ?梅」
「まだ充分ございますけど・・・・黒鮫隊みたいに無限の弾数があればいいのですけれど。この調子で鬼が湧き続けたとしても、ハニー達もまだまだ戦えておりますわ。ですがいつかは底をつくかと」
「こちらの弾も分けてやりたい気分だが、そちらとは違うのでダメだな。ま、隊長や他の面々も疲労無しで戦っているから問題は無い。他の仲間が来てくれたら、とても有難い事だろうよ」
黒鮫隊は、地中から這い上がってくる鬼共を手榴弾やらグレネードランチャーで倒しているが、他からモグラ叩きのように出てくるから爆破後に出てくるので鬼もだが我らも底は無いと思われる。奥方衆の皆さまは、邪魔しないように隅にいるが指示があるまで待機だろうな。
「・・・・のぉ、蒼太よ」
「何かな?」
「余はどうも腑に落ちんのじゃが、エーリカは何故一気に仕掛けては来んのであろう?今のこの状況であれば、最前線にいる主様の頸はいとも簡単に取れようものを」
「一真様自身が最前線に行っているのが、何らかの理由があるのかと思います」
「隊長らが倒しているのは強化体鬼とドウター化した鬼を倒していますし、別の目的があったという考えの方がいいかと」
一真の真上には浮かんだままのエーリカがいたが、今はただただ見ていた。空にも居る様子だが、そこは何とかするであろうし今は強化体鬼だったとしても数より質の俺らが負けるはずがない。
「クロウ達もどんどん屠れ!」
「やっているが下がらなくてもいいのか?旦那」
「ヴァーリ達も戦っているが、後方にいる一真隊には黒鮫隊と夜叉となった足軽達がいる。俺達は倒せない鬼共を屠るのが、俺達の現時点で
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