二十五章
最後の大戦(5)
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隣で戦うのが道理である。と言うらしいが、残念ながら俺の妻は久遠ではなく奏である。そんで壬月は勢いのままと言うが、二条館より帰着したと言う。
「こちらからも馬廻りは揃えておりますぞ、殿」
「壬月か」
「二条館より帰着致しましたが、奥方衆呉がいる事で大丈夫でありますがコイツら若輩者で馬鹿者揃いではあります。殿を守って死ぬ事ぐらいは出来ましょうから、一緒に連れていっては下さぬか?冥琳様」
「二条館の守護を聞いてよろしいか?」
「柴田衆と母衣衆の大半を置いておるが、私の子飼いが指揮を取っている故なので問題なかろう」
「なるほど、久遠に付いて行くのは我ら奥方衆呉と三若と子飼いが何人か。それならば一緒に行く事を許可しますが、我が主に命により勝手に死なれては困ります」
「それでも良い。・・・・では行くぞ三若に奥方衆呉!我に続け!」
「「「はい!」」」
『応!』
「・・・・聞け!連合の勇者達よ。この日の本を蹂躙する、憎き鬼共の首魁、その名は明智十兵衛光秀と言う!我が家中に潜み、鬼と戦うフリをしながら、着々とこの日の本を地獄に向かわせていた卑怯なる者!騙されていたと呪いはしない。しかし!この我を騙した事に、死を持って報いを与える!敵は本能寺に在り!いざ疾くゆかん、この日の本を守る為に!」
奥方衆呉は静かに聞いていたけど、それは黒神眷属も聞いていたが正直言ってそのセリフは逆なのではないか?と思ったくらいであるが、本能寺に明智光秀がいる以上そうなる仕組みとも言えよう。一方長尾衆と森一家は、家屋焼却が計画通りに進んでいた事であるが、鉄砲の音が聞こえたのだった。
「東の方から鉄砲の連射音っす!」
「凄い連射・・・・多分、一真隊と黒鮫隊」
「そのようね。・・・・秋子!小波からの連絡は!」
「それが、まだ・・・・っ!」
「ちっ・・・・どうなってんだか・・・・」
「おいおい何ピリピリしているんだ、少しは落ち着く事だ美空よ」
「落ち着いているわよ!」
「どこがだよ?ぴーぴー喚いたって、現実は何も変わらねーんだ。どっしり構えて果報を待つ。・・・・それが大将の役目って奴よ」
「・・・・まさか戦闘部族である森親子に言われるとはね」
「お主よりも経験はあるが、ワシもガキも一真みたいに見習った方がええと思う。一真も大将ではあるが、冷静沈着となり回りを見ろと言う事だ」
そんでこれからどうする?と森親子が聞いてきたので、美空はどうするとは何か?と言っていたので恋人の事となると周りが見えなくなるって、随分前に一真から聞いた事を思い出したので言ってみた小夜叉。越後の龍も乙女となっていると言うが、うるさいと言いながら否定ではなかった。
「御大将!たった今、小波さんから念話が入
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