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2人の挑戦によりモンスターがいなくなってしまった神殿は消えてしまい、それを展開していた魔法陣が闘技場へと降りてくる。
そこから剣を掲げるエルザさんと両手を広げるシリルが無事に出現する。
「す・・・すげぇ!!」
「なんだあいつら!?」
「昨日タクトを破った妖精の尻尾最強の女魔導士、エルザ・スカーレット!!」
「妖精女王のエルザ!!」
「ちっこいのは1日目ノーランと互角に戦った奴だろ!?」
「最強のコンビじゃねぇか!!」
会場中が2人の勝利に歓喜する。その興奮は今大会最高の盛り上がりと言っても過言ではないほどのものだった。
『いまだに鳴り止まないこの大歓声!!』
『こりゃ参ったねぇ』
『言葉もありませんよ』
実況のチャパティさん、ヤジマさん、ラハールさんもシリルたちの勝利に酔いしれている模様。
第三者side
シリルとエルザの完全勝利・・・その姿をドムス・フラウの観客席で見ていたこの男は大粒の涙を流す。
(無謀な行動の先・・・俺が見られなかった物はこれだったか)
評議院の正装に身を包んだドランバルトは溢れ出る涙を拭い、7年前に自らの目で見ることの出来なかった妖精の尻尾の勇姿を見ることのできたことに感動している。
大歓声に答えるエルザとシリル。ドランバルトはその2人の姿を涙が流れ出る瞳に、しっかりと焼き付けていた。
ウェンディside
「「エルザァ!!」」
「「シリルゥ!!」」
私たちは他を圧倒する大勝利を納めたシリルとエルザさんがいる闘技場へと降り、2人のもとに駆けていく。
「お前たち・・・」
「皆さん!!」
エルザさんとシリルは近づく私たちに気づき視線をこちらに向ける。
「すまない・・・思ったより時間がかかってしまった・・・」
エルザさんはなぜか申し訳なさそうにそう言うが、隣にいるシリルは全くそんなことなど気にしていないようで・・・
「やったぜウェンディ!!」
「すごいよシリル!!」
両腕を広げ駆けてきた私を傷だらけの体をがっしりと受け止めるシリル。私もそんなシリルの体をぎゅっと抱き締める。
「やっぱスゲーよ!!」
「後で俺と勝負しろー!!」
「あたし感動しちゃった!!」
グレイさん、ナツさん、ルーシィさんはあまりにも興奮しているのか、エルザさんと私を抱き締めているシリルに顔を近づけて一息でそう言う。
「私・・・もう胸がいっぱいで・・・」
私はシリルの肩に顔を埋める。2人の戦いがすごすぎて目から溢れ出るものを抑えられないでいる。
「オイオイ
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