MPF
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ウェンディside
『『伏魔殿』完全制圧!!妖精の尻尾A、10ポイント獲得!!』
会場に響き渡るアナウンスを押し消すような歓声、エルザさんは私たちを応援する仲間たちに『やったぞ』という意味を込めた拳を掲げる。
「イエーイ!!ありがとう〜!!」
シリルは自分に向けられる歓声に答えようと両手を上げて答えているのだが・・・
「ハハッ・・・ハッ・・・」
その体がフラッと傾き、
「ダハァッ!!」
「ちょっ!!シリル!!」
天狼島でのハデスとの戦いを終えた際のナツさんみたいな転倒を見せる。私はあまりの倒れ方に心配し横たわる体を抱き起こす。
『あっとシリル選手、あまりの戦いで疲労しすぎたのか!?』
『まぁあれだけの戦いをしたんだからしょうがないよねぇ』
『むしろ、なぜエルザ選手が平然と立っていられるのかが疑問ですね』
シリルが倒れたことにチャパティさんとヤジマさんがそう言い、ラハールさんはなぜかあまり疲労の色も見せずにいるエルザさんを見て疑問を投げ掛けていた。
「大丈夫!?シリル!!」
「はにゃあ〜・・・目が回る〜・・・」
私が抱き抱えたシリルはあまりにも疲れすぎて目をクルクルと回してしまっていた。
「ダメだこりゃ」
「しばらく起きねぇだろーな」
「そりゃああんだけのことやったらねぇ」
「うむ、そうだな」
「てかなんでエルザは平気なのよ(汗)」
グレイさんたちもシリルのことを心配し、駆け寄ってくる。とりあえずここにいると迷惑もかかるし、しシリルとエルザさんのケガも治療してもらわないといけない。目を回しているシリルをナツさんがおんぶし、グランディーネのいる医務室へとシリルを連れていくことにしました。
「えー、協議の結果、残り7チームにも順位をつけないといけないということになりましたので・・・」
私たちが医務室にシリルを置いて(あとはグランディーネが見守っててくれるそうです)闘技場に戻ってくると、マトー君が他のチームの競技参加者の前に立ち話し始める。
「些か味気無いのですが、簡単なゲームを用意しました」
そういうマトー君の後ろにボールみたいな魔水晶がついたマシンのようなものが現れます。
「なんだこりゃ?」
「魔力測定器、名付けてMPF」
「魔力測定器というところか」
マトー君にマシンの名前を聞いたジュラさんがそう言う。
「ご明察、この装置に魔力をぶつけることで
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