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そう叫ぶ。
普段人を誉めるようなことがあまりないシャルルまで声を上げるんだもん、2人のやったことは本当にすごいよ!!
『1日目、ブーイングから始まった妖精の尻尾!!それがウソのようなこの大歓声!!』
『あの姿を見れば誰でもねぇ』
『私も正直、胸を打たれましたよ』
実況席も観客ももはや敵味方など関係なくなっている。
それだけのことをシリルとエルザさんはやったのだと私も思う。
第三者side
(俺にとっての失われた7年・・・全く、あの日々がどうでもよくなるようだ)
妖精の尻尾主要メンバーが行方不明になった7年前から最近までドランバルトは自暴自棄な生活を送っていた。
だが、そんな日々など忘れさせてしまうほどの衝撃を受けた彼の胸の中はこみ上げてくるものでいっぱいだった。
「た・・・大したことないですよ・・・うちだってあれくらいのことできますって!!」
「う・・・うん!!そうだよね!!」
「フ・・・フローもそうもう!!」
剣咬の虎のレクター、キセキ、フロッシュのエクシードトリオはこのそう言う。
「面白い。口先だけではないということか、妖精の尻尾」
ユキノの代わりにメンバー入りしているミネルバは笑みをこぼしながらエルザに視線を向けている。
「スティング、ローグ」
「あ?」
王者である剣咬の虎の面々すら驚愕している中、グラシアンは自分と同じ滅竜魔導士である2人に話しかける。
「お前らはナツさんとガジルさんだったなぁ」
「あ・・・あぁ」
「それがなんだ?」
グラシアンは2人にそう確認を取ると不敵な笑みを浮かべる。
「だったら、あのガキは俺が頂いてもいいってことだな?」
そう言ったグラシアンの瞳には、同じ滅竜魔導士であるシリルの姿しか映っていなかった。
「すごいねあの人たち・・・アチキ、初めて見たよあんなの」
「妖精女王って呼ばれるだけのことはあるね」
人魚の踵の待機場所でもベスとアラーニャが感嘆の声を漏らす。
「あのシリルって子、7年前に水の妖精って言われてた子かな〜?すっごく可愛い〜♪」
ソフィアは完全にシリルの性別を間違えているらしく、なんとかして体を触れないものかと頭の中で試行錯誤しているようだった。
(エルザ・スカーレット・・・ジェラールをよく知る者)
そんな中カグラは自分のすべてを奪った男、ジェラールのことをよく知っているエルザに興味を持っているようだった。
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