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・・・まだ優勝したわけじゃないぞ」
「そうですよ。ここからが本番なんですから」
「いいじゃーか!!」
「そうだそうだ!!」
「アハハハハッ!!」
エルザさんとシリルは状況を冷静に把握し私たちにそう言う。だけどこんなに感動しちゃったんだもん!!感情を抑えろって言う方が難しいよ。
「ちょっと・・・思ったより時間がかかったとか・・・え?」
まるで優勝したかのような盛り上がりを見せる私たちを見ていた大会公式マスコットのマトー君。マトー君はさっきエルザさんが言っていた「思ったより時間がかかった」ということを聞き、被り物の上からでもわかるぐらい青ざめていた。
「かなわないねぇ」
「すごいわ!!エルザ!!シリル!!」
闘技場にいる競技参加者のカナさん、ミラさんがそう言う。
「こりゃあぶったまげたねぇ」
「エルちゃんやっぱり最強だね!!元気最強!!」
同じく参加者の人魚の踵のリズリーさんとミリアーナさんも興奮気味にそう言う。
「さすが一夜さんの彼女さん。僕には眩しすぎる」
「さすがは僕のお嫁さんだね、シリルちゃん」
「あれを見せつけられた後に命知らずなボケかますねぇ!!」
「ワイルドォ」
ヒビキさんとイヴさんはキラキラしながらエルザさんとシリルを見つめ、その発言に四つ首の仔犬のノバーリさんとセムスさんが突っ込みを入れる。
「見事!!」
「すげぇなシリル。思わず見入っちまった」
蛇姫の鱗のジュラさんはそう言い、レオンさんはお菓子を喰わえたままシリルたちに盛大な拍手を送る。
「これは驚いたね、しかと記憶させてもらったよ」
剣咬の虎のルーファスさんも2人の戦いに驚いているみたいにそう言う。
「気に入らねぇな」
「全くでさぁ」
「・・・」
競技参加者の皆さんも2人に脱帽している中、ルーファスさんと同じ剣咬の虎のオルガさんと大鴉の尻尾のナルプディングさんは機嫌の悪そうな態度を取り、オーブラさんは全く関心を持っていないような態度を見せた。
「「「「「エルザ!!エルザ!!エルザ!!エルザ!!」」」」」
「「「「「シリル!!シリル!!シリル!!シリル!!」」」」」
会場中から2人の名前の大喝采が起こる。エルザさんは自分たちを見守ってくれた妖精の尻尾の応援席に視線を向け、シリルは私を包んでいた手を離し、観客の皆さんに手を振って答える。
「さすがエルザ!!」
「やった!!」
「シリルも頑張ったね〜!!」
「すごいわ!!」
「祝福じゃ!!」
ハッピー、レビィさん、セシリーとシャルル、そしてマスターが大声で
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