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英雄は誰がために立つ
Life15 続行決定
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 いきなり真横のゼノヴィアに肩を掴まれると同時に抗議の声を上げられる士郎は、頭上にクエスチョンマークを浮かべる様に首を傾げる。

 「そこのモード・・・・・・さんと恋仲で、衆道の趣味がある事がですよ!!?」
 『・・・・・・』
 「「「「「「「ハァアア!!?」」」」」」」

 あまりの素っ頓狂な発言にリアス含む眷属らは、我が耳を疑う。
 そしてそれ以上なのは当人たちだ。

 「おい、士郎。こいつお前の話以上にトチ狂ってんぞ?」
 「ああ・・・。全く如何してこんな風なくらいに残念な感じになったんだか・・・」

 士郎は可愛い家族同然になって来ていた妹分のキチガイじみた発言に、頭痛に悩まされるように頭を抱える。
 しかしもう一人の方も可笑しな連鎖反応をさせる。

 「士郎はそんな関係を望んでいるのかい!?ど、如何すればいいんだ!僕には妻も子もいると言うのに・・・・・・」

 だんだんカオスじみてきた空間。
 そんな空間内である2人の悪魔が動いた。

 ドスッ
 ゴッ!

 「おふぅ・・・」
 「がふっ!?」
 『!?』

 サーゼクスは、実の妻であるグレイフィアに後ろから後頭部にかけて強烈なチョップを喰らい気絶した。
 暴走した夫を窘めると言う構図であり、別段驚きも無い何時もの光景だ。
 しかしながら問題は此処からだ。
 ゼノヴィアの鳩尾に強烈な肘打ちで気絶させたのがよりのも拠って・・・・・・。

 「友の名誉を守るためとはいえ、祈りでは無く暴力に訴えてしまった私に如何か裁きを・・・」

 ゼノヴィアの親友であり、今も彼女の真横に座っていた元聖女の金色の髪をした元シスターの転生悪魔、アーシア・アルジェントその人であった。

 「「「「「「ア、アアア、ア〜〜〜シア〜〜〜〜〜〜!!?」」」」」」
 「・・・・・・・・・」
 「おっ!なかなか良い肘打ちだな」

 リアス達は驚愕に満ち、士郎も軽く驚き、モードは見事決まった肘打ちを褒める。

 「アーシア、何時そんな肘打ちなんて修得したんだ!?」
 「えっとその・・・・・・小猫さんの修業姿を何度か見ている間に目に焼き付いてしまいまして、それで先程いい具合にゼノヴィアさんの鳩尾付近ががら空きでしたし、これ以上ゼノヴィアさんに遠くの方へ言って欲しくなかったものですから・・・」

 何時修得したかを聞き出そうとしたのに、理由まで吐いた。

 「で、ですが大丈夫なんでしょうか?ゼノヴィア先輩、ピクリともしてませんよぉおお?」

 ギャスパーの指摘通り、ダイニングテーブルに突っ伏すように気絶したゼノヴィアは、全く動かなくなっていた。
 確かにアーシアの肘打ちは見事なモノであったが、所詮は素人の一撃故、加減も解らぬまま鳩尾など
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