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英雄は誰がために立つ
Life15 続行決定
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て、懐かしい(・・・・)って思ったんだ・・・?」

 正体不明の懐旧にアザゼルは僅かに慄くしかなかった。


 −Interlude−


 激闘の次の日、リアスは未だ微睡む意識と無意識の狭間である夢の中を彷徨っていた。

 『―――を――――、―――――――めよ』

 だから、

 『――ずれ、――――時は―――』

 だから・・・

 『わが愛しき――――』

 だから・・・!


 −Interlude−


 「――――何なのよっ!」

 リアスは起きた瞬間、自分のベッドから上半身だけを持ち上げると同時に大声を上げた。

 「っ・・・・・・またこの夢」

 これでは、ソーナとのレーティングゲームに向けて特訓を開始する日の巻き返しではないかと嘆息した。
 正体不明のこの夢。
 こうも何度も見るのは不気味ではあるが、夢如きに怯えていてはグレモリー公爵次期当主としても可愛い下僕の長としても失格と自らを檄して、誰にも相談をしてこなかった。
 本当は愛しい一誠か親友の朱乃、或いは頼りになる人間の幼馴染の士郎位には相談したかったが、そんな弱い自分を自覚する様で自ら自身を制止したのだ。
 不安に支配されるのを恐れたからか、かぶりをふって別の事を考える。

 「・・・・・・そ、そう言えば、今日決まるのかしら?」

 昨日の激戦後に、傷を負ったタンニーンを一誠の増加による底上げと仙術を駆使して背負って来て帰還した士郎の推測がどうなるか判るのだ。
 勿論士郎の推測だけでは無い。
 士郎の推測に、グレイフィアが同意したところの方が大きかっただろう。

 「兎も角、そろそろ朝食ね?着替えないといけないわね」

 時計を見ながら自分に言い聞かせるように、不安を抱えながらもベッドを後にした。


 −Interlude−


 同日。
 シトリー家の食卓には、何故かセラフォルーもその場に居た。

 「何故、魔お――――お姉様が此処に居るのですか?」

 ソーナは何時もの姉の言動を読み、姉と呼んだ。

 「ソーナちゃん☆他人行儀じゃないのはすごく嬉しいんだけれど、今朝は魔王として来てるんだよ?私☆」
 「し、失礼しました!」

 深読みし過ぎてしまったのか、ソーナは俯き赤面する。

 「いいんだよ、ソーナちゃん☆それでね、私が朝から来たのは――――」


 −Interlude−


 「――――レーティングゲームは予定通りに行うと!?」
 「ああ」

 セラフォルーと同じく魔王として報告しに来たサーゼクスの言葉に、驚いたと言うよりも再確認のために聞き返すリアスに申し訳なさそうに肯定する紅髪の魔王。
 どの様に聞いたかも聞き終えたの
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