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英雄は誰がために立つ
Life15 続行決定
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ィングゲームは中止になりそうだな』
 「如何いう事だ?ドライグ!」
 『如何もこうも、これだけの広範囲での敵の襲撃を受けたのだぞ?警戒と安全のために中止或いは延期は確実だろう』
 「うっ、そ、そうか。そりゃそうだよな」
 「いや、如何かな」
 『「え?」』

 士郎の呟きに一誠とドライグ揃って反応する。

 「魔王様方は、ドライグの言う通りの方針で伝達させるだろうが、悪魔の古い貴族たちは無駄にプライドが高すぎる。恐らく『テロに屈する或いは怯えるなど、悪魔の誇りの沽券に関わるものだ!』などと宣う奴らが出ても可笑しくはないだろうな」
 「で、でも、悪魔界で一番偉いのは魔王様方なんじゃ・・・?」
 「現在の悪魔界の魔王と言うのは、象徴であり役職みたいなものなんだよ、一誠。政治の世界では魔王様方と古い悪魔の貴族たちの攻防は一進一退の状態だからな、無理に通すわけにもいかないのが実情だ。正直俺もドライグの言う通りが正解だと思うが、楽観視は出来ないだろう。少なくとも、明日の夕方にまでは方針を決めるだろうからな」
 「マジすか・・・」

 士郎の予想に溜息しか出てこない一誠は、何とも言えない気持ちになった。
 そんな一誠に同調するかのように、暗雲が立ち込めるように呟いた士郎は、嫌な雲行きを見ながらも薬草を練るのに勤め続ける。

 (それにしてもあれはライダーで間違いないだろうな)

 地道に薬草を練りながら先ほどまで相手にした敵の事を思い出す。

 (あの謎の幻想種(常闇)は異常だった。それにまたも俺って奴は・・・・・・!幾ら戦闘に集中し過ぎでも、敵の情報を聞きのがすなんてっ!)

 士郎は、異常な敵である謎の幻想種(常闇)を警戒しすぎて、宝具の真名解放であろう言葉を聞きのがしてしまったのだ。

 (今後の事もあるのだから少しでも情報が欲しい所だと言うのに、本当に俺は情けない・・・!)

 有言実行するつもりも無かったが、モードレッド(モード)との会話での『後で落ち込む』と言うモノを現在無意識的に士郎は実行していたのだった。


 −Interlude−


 冥界の堕天使領ではKraから受けた被害を修繕するとともに、様々な対応に追われていた。
 そんな中でアザゼルは1人、物思いに耽っていた。

 (シェムハザにもバラキエルにもサハリエルにもタミエルにもベムネムにもアルマロスにも聞いたが、どいつもこいつも同じような感想なのは如何いう事だ?)

 ふと言葉にするのも躊躇われるその思いが何なのかと、アザゼルは年甲斐も無く不安に駆られた。
 しかし言葉にする事で何か掴めるのではないかと無意識に口を開く。

 「如何して俺達全員あんな見た事も聞いた事も無かった謎の神器(セイクリッド・ギア)を見
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