第3章 リーザス陥落
第41話 心の強さ
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く。
ラークはエースなのだから、抜けた穴は大きい。……キースの言い方は悪いかもしれないが。この男だって気にはしている筈だ。多分だが。
そして、ランス達が出て行った後。
「ふふ、私達。今日の仕事はもう殆ど終わったんですが?」
「俺等の言葉より、同じ冒険者であるアイツの言葉の方が良いだろう? それに、オレはオブラートに包むのが苦手でな」
キースはそう言って笑っていた。
「ユーリさんの言葉は、心に響いてきますからね。まるで、随分と歳上の人みたいに」
「はは、顔と説得力が一致してないんだよアイツは」
ハイニの言葉に同意しつつ、キースは、葉巻の火を消した。
「ぜってー、アイツの結婚式ではスピーチしてやる。情報はこまめに揃えておけよ? ハイニ」
「ふふふ、誰と結ばれるか……私としても楽しみですからね。言われるまでも無く勿論ですよっ!」
2人はそう言って笑いあっていた。
〜アイスの町・病院〜
「がはは、ノアさんの病室へと行くぞ」
「はい。お見舞いですね? 何か買っていきましょうか?」
「ぐふふ、目的は口説きだ口説き! ノアさんも情けないラークに愛想付かしているだろうから落とすのなら今がチャンスだ」
ランスはいやらしい表情を浮かべながらそう言っていた。らしいといえばらしいが……
「………」
シィルは、対照的に悲しそうな表情をしていた。
「まぁ、300%無いとだけ言っておくよ。どっちも」
ユーリは、苦笑いをしつつそうランスに言った。勿論、何がかと言うと……
「がははは、ラークに愛想を尽かしている事がか? それは当然だろう! あ〜んなに情けなかったんだからな!」
「違うわ、馬鹿。ラークとノアの関係だ。あの2人がどっちかでも愛想尽かすわけが無いって言ってるんだ。ランスにノアが落ちる事、愛想尽かしてること、その両方300%無い」
「コラァ! 何が300だ!! アホな数字を出すんじゃない!」
「お前にアホって言われる筋合いも無いわ!」
「「ぐぬぬぬ……」」
最後には互いににらみ合っている2人。
その姿を横で見ていたシィルは思わず 悲しそうな表情を崩してしまう。
「本当に、仲良しさんに見えます」
「……まぁ、否定はしないわ。認めたくないって気持ちもどこかにあるけどね?」
かなみも同感だったようだ。
ランスの事もユーリの事もを知っているからこそ……そう認めたくないとも思っているのだろう。
兎にも角にも、4人はノアがいる病室へと向かった。
ノックをすると、中から「どうぞ」と女性の声が聞こえてくる。それと殆ど同時にランスはずかずかと病室へと入っていった。
「がはは
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