第3章 リーザス陥落
第41話 心の強さ
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きりに触っていた。
プレゼントをした事が、それほどまでに嬉しかったのだろう。ユーリはそう思うと、微笑んでいた。
そして、更に暫くしての事。ユーリは立ち上がった。
「ん? どうしたのお兄ちゃん?」
「ああ、言うの忘れてたな。今日オレの家にお客がくるんだ」
「……ええっ!? ひょっとしてだけど、お兄ちゃん……朝の女の子?」
「ん? ああ、良く判ったな。そうだ、かなみって言うんだ。ちゃんと挨拶はしろよ?」
「うん! ……ふぅ〜〜ん、やっぱりお兄ちゃんってば……」
「? 何か言ったか?」
「んーん、なんでもな〜い!」
ヒトミは笑っていた。ユーリはそのまま外へとかなみを出迎えに行く。
変な話、ランスがいないとも限らないから、とりあえず出迎えはヒトミではなくユーリが行く事にした。ヒトミはその後姿を見て。
「う〜ん……、でも、お兄ちゃんには、まだまだ他にも沢山いそうな気が……」
っと思ってしまった。 それは、大・大・正解なのである。
ユーリは、家の外へと出てきた。が、そこには人影はなかった。……だが勿論ユーリは気づいた。彼女の気配を。
「さて、いるんだろう?」
「あ、……はぃ……」
かなみは何やらもじもじとさせながら ユーリの家の前に降り立っていた。外はもう暗いからその表情が赤い事もユーリは、判らない。
「ほら、外は寒い。入ろう。簡易的ではあるが、夜食も用意している」
「あ、ありがとうございます………」
かなみは、ユーリに一礼し 緊張しながら、家の中へと入っていった。
そこで、出迎えてくれたのはユーリだけでなく。
「いらっしゃいませ〜〜、かなみお姉ちゃんっ!」
「わっ……!!」
ヒトミがかなみに思いっきり抱きつきながら、笑顔で出迎えてくれたのだ。その身体の抱擁を感じながら、かなみは、思い出す。
「(あ……、そうだった。ヒトミちゃんがいたんだ……、わ、私ってば勝手に変な想像して……っっ!!)」
かなみは 顔を、カーーっと赤くさせてしまっていた。勿論、その顔、ヒトミは完全に見ている。
「えへへ……、お姉ちゃんも お兄ちゃんの事……」
「っっ!!? な、なにをっ??」
突然、抱きつかれた上に耳元で何やら言われてかなみの声は裏返ってしまっていた。
「あはっ 隠しても無駄だよ〜? だって、お姉ちゃん。とってもお顔赤いもんっ!」
ニコリと笑顔を向けながらヒトミはかなみの顔を覗き込んだ。かなみは、それを見てぎこちないが、微笑みを返し頷いた。
「う……うん。私の憧れの人で、恩人で……は、はじめてす、す……」
ぼっ! っと爆発しそうになるかなみ。
「(うっひゃあ……お顔、あっか〜いっ♪)」
ヒトミもこ
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