暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第41話 心の強さ
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ユーリの後ろに気配がする。

「……随分と、アイツから逃げるのが 上手くなったものだな?」
「あっ……はい。でも、アイツの傍にいるのはやっぱり嫌ですし。シィルちゃんにとってもこの方が良いですからね。……リア様には悪いですが」
「まぁ、あの2人はランスにとことん惚れているから仕方ないだろうな。……今回は リアに分が悪い」
「リア様の側近としては、複雑ですが、今はリア様たちを助ける事に集中しますよ」
「ああ。そうだな。それで、一緒に行くか?アイテム屋に」
「はいっ! お供しますよユーリさん」
「……オレに仕えてるみたいに言わなくて良いぞ?」
「あっ……はは。つい言ってしまいました」

 かなみは、苦笑いをして、頭を掻きながらそう言っていた。

 そして、2人でアイテム屋へと向かっていった。





〜アイスの町・アイテム屋〜


 アイテム屋へと入ると、ハニーの人形で溢れかえっている事に目が付いた。かなみもその光景にはやや驚き気味だった。……初めて店に来た者の反応は大体100%同じ反応なのだ。

「いらっしゃいませー。愛と勇気のアイテム屋です」

 迎えてくれたのは、ハニーの人形を抱かかえた若い青い髪の少女だ。以前までは、老婆が経営していたのだが、歳を理由に引退。そして新しい店になったのがつい最近の事だ。
 ランスが大層喜んでいたのは言うまでも無い。

「あっユーリさんですね。こんにちは」
「ああ、これから冒険なんでな。補充をしにきたんだ」
「歓迎しますよ。宜しくお願いします!」
「……可愛い女の子だ」

 かなみは、やや心配気味に見ているが……、コレくらいで心配してたら、今後が大変だぞ?と同情したくなる。まだまだ、沢山いるのだから。

「あーん……」
「わっ? どうかしましたか?」
「い、いえっ……何でもないです」

 ユーリが、アイテムを選んでいる時だ。かなみが泣きそうにしてたから、コリンが驚いたようだった。

「なら……良かったです」
「ご、ゴメンなさい」
「別に謝らなくても……、あ、そうだ。新しい店なので品揃えも少ないでしょうが、がんばって良いお店にしたいと思ってますので、応援をお願いしますね?」
「あ、私で良ければ。利用をさせてもらいますね」
「ふふ、期待してますよ。私の名前はコリンです」
「私はかなみです」
「よろしくね? かなみさん」
「はい!」


――かなみは、コリンと仲良くなった。


 話を聞いたところによると、彼女は熱心なハニワ教の信徒だとの事。
 全ての悩みからハニワ様が救ってくれると熱弁をしてくれて、幸せだとまで。かなみは信者じゃなく、ハニーも敵としてしか見て無かったから やや引いてしまっていた。
 そして、この店の多く
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