第3章 リーザス陥落
第41話 心の強さ
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ていた。だけど、……もう 認識を改める必要がありそうだ。
「私はレイカです。もし、ユーリさんが怪我したら、私、看病してあげますね?」
「はは……、怪我はしたくないが、頼りにしておくよ。ノアを頼んだ」
「任せて下さい」
そう言うと、ユーリは離れていった。
看護婦、改めレイカは その後姿を眺める。
男の中にはあんな人もいるんだと思っていた。
「……良い人だったな。今までで一番ね。心も身体も強い人なんだ」
聞く人が聞けば、また頭が痛くなりそうな内容を口吟む。レイカはそう呟くと、再び病室へと戻っていった。ノアの看病をする為に。
「それにしても随分と若い冒険者なんですね。ユーリさんって」
「……え?」
病室に戻ったとき……歳の話題になる。
当然といえば当然だろうか?
ユーリはフードは軽めにしている為、表情は見えるのだから。そのレイカを見たノアは、少し笑いながらユーリの事を説明していた。真の心の強さを持っている人だけど……だけど、一つ誤解を生みやすい人だと言う事を。……驚愕の声が病室内で響き渡ったのも言うまでも無いだろう。
そして、同日同刻。
「………」
ユーリの背筋にも悪寒が走ってましたとさ。
〜アイスの町・病院前〜
「ランス」
「む? なんだ?」
「これからだが、アイテムを買いに行きたいが構わないか?」
ランスに了承を得る必要があるか?とかなみは思っていたようだ。一応、共に行動をする以上は言った方が良いとユーリは思っている。
「がはは、オレ様の為にアイテムを大量に買っておけ、100個ほどな!」
「んなに、持てるか。兎に角、オレはアイスのアイテム屋へ行ってくる。ランスはどうするんだ?」
「む? オレ様は一度家に戻るぞ! ぐふふ……昨日偶然手に入れたラレラレ石をまだ見ていないのだ!」
ユーリが囮にと投げたラレラレ石の事だろう。
こんな時にと呆れるものもあるが、そこはランスだ。変にへそを曲げられるよりは、良い。それにユーリが戻ってきたら渋々と行く事になるだろう。……ランス曰く、抜け駆けを阻止する為に。
「がはは、おいシィル。ラレラレ石を見終わった後一発するぞ! かなみも来い! 3Pだ3P!」
「あ、はい……」
「ぜぇぇったいにイ・ヤ! 私は、武器屋にいきます! まだあの聖剣、聖鎧があるか見てきますっ!!」
かなみはそう言うと、素早くこの場を後にした。
「ちっ、あのへっぽこめ。あんな馬鹿高い武具が、オレ様以外にそう簡単に売れるわけ無いだろう」
「やれやれ……」
ランスは、ぷんぷんと怒りながらシィルを連れて戻っていった。
そして、その数秒後。
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