第3章 リーザス陥落
第41話 心の強さ
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は! 君の命の恩人のランス様だ。見舞いに来てやったぞ! 具合は大丈夫か?」
「……どの口が言ってるんだか。助けたのはランスじゃなくて、実質はユーリさんでしょ!!」
「かなみ、抑えて抑えて……病室だぞ? ここ」
「あ……はぃ……」
傍若無人に話すランスはいつも通りだから 軽く流せば良いだろう。かなみは、まだまだ難しいようで、突っ掛かってしまっていた。……ユーリも、突っ掛かる時はいってしまうから、一概には言えないと思うが。
「あっ……、はい」
「ちょっと、あんた!」
ノアが軽く会釈をしたその時だ。割って入るように看護婦がノアの前に立った。
「オレ様はあんたでは無い。ランス様だ。……ん? よく見ると君も可愛いではないか、ここの看護婦か?」
「もう、ここは病室なのよ? もっと丁寧な言葉を使ってください。そこの人たちももっと注意して下さい」
「あう……すみません」
「そうだな。無駄だとは思うが一応いっときます」
「なんでランスのせいで……」
とりあえず、侘びの言葉を入れて、ランスに注意を促す。勿論、不機嫌になってしまっているランスだった。言われた事もそうだし、簡単に頭を下げたシィルに対してもそうだ。
「看護婦さん、良いんです。この人たちは私達の命の恩人ですから。……あそこから 連れ出してくれなかったら、私は兎も角……ラークが」
「……判りました」
「ふふ、オレ様の勝ちのようだな」
「ら、ランス様、そう言う問題じゃないと思うんですが……」
空気なんか読むわけも無く、言わなくて良い言葉を言ってしまうのはランスだ。看護婦さんは、目をすっと細めるとランスを見定める。
「兎も角、ノアさんをあまり刺激するような事は言わないでくださいね。彼女はまだ安静なんですから」
「ぐふふ、刺激になる事をいわなければいいんだな? それじゃ、心地良い刺激を指で与えるのは構わないと?」
「いい加減にして下さい!」
「安心してくれ、一応監視はしておくよ。怪我人に無茶するようなら止めるから。ただ、言葉だけは我慢してくれると有難い」
「……むぅ、まあ 貴方は信頼できそうですね。そこの人と違って気品もあります」
刺激的な言葉を言っているのは、どっちなのか?とも思えてしまうようなセリフを言う看護婦だったけれど……、とりあえずは信頼(ランス以外は)してくれたようだ。ノアの前から すっと横に逸れた。
「こら!! 何を失礼な事を言うやつだ! 今からそんな事じゃ嫁の貰い手が無いぞ」
「大きなお世話。結婚するつもりなんて無いから」
ランスの物言いにも軽く回避する看護婦。
どうやら、仕事に生きる女と言う事だろう。誇りを持って仕事をしているからこそ、彼女は患者に対して真剣なんだろう。
「ノアさん、お身体の
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