第3章 リーザス陥落
第41話 心の強さ
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素早く移動、家の屋根の上にまで跳躍をしていた。と言うか、まだまだ混乱しているようだ。ランスと話しているのに、敬語に戻ってしまってる程に。
「むおっ!? ……へっぽこの癖に 中々素早いではないか」
「へっぽこへっぽこ言わないでくだっ……いうなっ! それより、明日朝一にここに居るから、寝坊しないでよね!!」
「がはは、朝から夜這いならぬ、朝這いをしにくるのだな? バッチコーイだぞ?」
「うるさいっ!!」
かなみはそう言うと、一目散に駆け出して言って見えなくなっていた。……かなみは、走りながらさっき、ユーリと話をした事を思い出していた。
ユーリの提案は、ランスの家が嫌なら自分の家はどうかと言う提案だ。何より……憧れの、好きな人の家に……と考えた瞬間、再び顔を赤くさせる。
ユーリだって、当然判っている。ランスの家に、女の子が泊まってしまえばどうなるかと言う事。どうなるかは、火を見る明らかだろう。かなみが考えていた様な事をユーリも想像をしていた。
『……猛獣の檻に兎を放り込む様なモノ』と。
勿論、かなみが 泊まる事を、望んでいるようなら別に、口出しをするつもりは無かったが、本気で嫌がっているのは見て明らかだったから。
『ええっ!? い、良いんでしょうか?』
『まあ、家にはヒトミだっているし、賑やかなのは喜ぶと思うからな。ただ……事、女に関してはランスは ねばいからな……誤魔化しで頼む。あ、でも かなみが嫌だったら無理にとは言わない』
『そ、そんな事ありませんっ!! ご迷惑じゃと思いはしても、い、嫌なんて思う事などっ!』
かなみは、顔を赤くさせながらそう力説をした。ランスが聞いていなかったのが幸いだろう。
『はは……とまぁ、後は、てきとうに、ランスは躱わしてくれ。オレが言うと勘付かれる可能性が高い』
『はい! ユーリさん、ありがとうございます』
かなみは、ユーリに頭を深く下げた。
その後、ランスが来る事になる。
「え、えっと……ユーリさんのお家は……」
かなみは、町を眺めてユーリの家を探した。
何より、遮二無二に走ってきたから正確な位置を把握してなかったからだ。
そして、見つける。
そして、これからあの家で……泊まる事になる。……ユーリと一緒に。
かなみは、その事を繰り返し頭の中で再生をしていた。
どんどん、顔が赤く熱くなっていくのが良く判る。生唾を飲む音が普段より大きく大きく聞こえてくる。
「(た、確かに今は大変な状況……だけど……、ほんとに、私 ユーリさんのお家で……)」
確かに以前も看病と言う意味では一緒に泊まったんだ。だけど、それはノーカウントとしてかなみは思っている。
「(意識……
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