暁 〜小説投稿サイト〜
東方喪戦苦〜堕罪編〜
〜新四幕〜共闘、開始
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窓も無く、殺風景の部屋へ劉備に連れられた。
有るのは3つのパイプ椅子と少し錆び付いた机だけだった。

劉「ここでは最重要機密事項を話すときにだけ使用を許可されている。無論、事件のことに関しては無条件でここを使うことになる」
劉備は椅子に腰を下ろし、机に足を乗せる

「そう言えば、エイジスに入るのは初めてかもしれないな」
そう呟きながらポケットから煙草の箱を取りだして煙草を出そうとするが箱は空っぽだった。

「あぁ、クソッ劉備、お前煙草吸うか?」

劉「吸わねぇし持ってねぇよ」

そんな雑談をしていると、部屋の扉が開き女性と男性が入ってきた。
その中の一人は、顔見知りだった。

「久しぶりだな?白夜」
俺の兄的な存在であった狂夜兄さんの最も妹らしい存在と言うと変だが、そう言っても過言ではない
白夜に昔の面影はあまり残っていなかった。兄さんから受け継いだ黒のコート、身長は伸びて大人になったという感じだ。

白「久しぶり、紹介するこれが諸刃」

諸「ちょ、これって????」

灰色の髪色をして、腰に刀を差していた。

白「劉備、報告して」

白夜は淡々と続けた。
劉備はパイプ椅子から立ち上がり、机に手を置いて答えた。
劉「あの時言った通りだ。以上」

再び劉備は椅子に座り、机に足を乗せた。
白夜は少し溜め息をつき、俺の方に目線を向けてきた。

白「骸は何か言うことある?」

「アイツは間違いなく裕海だ。だがあいつが生きていられる筈はない、それにここ5年間でオーダー跡地から何も出ないと言うのも不自然だ。エイジス協力者がいると考えているようだが、それは無いかもしれん」

諸「と言うと?」
食い気味に諸刃が聞いてきた。

「オーダーは地下に作ってあり、それが一気に崩れた。それに裕海は瀕死状態で最下層に取り残されていたのにも関わらず、裕海は生きている、こんなこと常人、いや、あるいは能力者ですら不可能だ」

劉「だがあんたも最下層から逃走出来たんだろ?なら裕海もその間に逃げることは可能だったんじゃないか?」

「あいつらの本部を叩いた時、根城を挟み撃ちしたんだ、それに奴は倒れた時はピクリとも動かなくなった」

白「そう言えば、戦ったのよね?その時何か聞かなかった?」

「あぁ、真実を知りたければ浄土に来いとか????」

劉「クソッ、ムカつく野郎だ???!」

「じゃ、俺はこれで」
そう言って、足早に部屋を出ようとした。

諸「おい!どこいくんだよ!?」

「“捜査”だよ“捜査”」

白夜「そう、何か分かったらここへ来て」

「分かったよ、それと、俺から警告だ???裕海と鉢合わせになったら、決して戦うな、だ」

そう言って、部屋の扉を閉める。

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