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とあるの世界で何をするのか
第四十一話  レベルアッパー取引現場
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アンチスキルが来たみたいですね」

 白井さんがうなずいたところで佐天さんもサイレン音に気付いたようだ。

「うん、思ったよりも早いね。セブンスミスト爆破の時はもっと遅かった気がするけど」

「あれは店の前まで到着してから、中に入って爆発現場まで行くのに時間が掛かっただけらしいですわよ」

 セブンスミスト爆破事件の時は結構待たされたようなイメージがあったので、つい思ったままを声に出してしまったが、白井さんからその時の状況が説明された。爆発が起きた階以外はそれほど被害も無かったので、アンチスキルの隊員は停止していたエスカレーターを使って上っていたらしいのだが、俺達の居た階に上るエスカレーターは爆発のショックでロックが壊れていたようで、エスカレーターで上る事が出来ず、そして、階段を使って上るも非常扉が閉まった状態で変形しており、それを開けるのにもまた一苦労したと言う事である。

「でも初春さんに連絡が来た時にはアンチスキルも出動が掛かってたはずだよね。だったら、爆発した時には店の前ぐらいまで来てても良かったんじゃない?」

「爆発物事件ですから装備とか色々あったのではありませんの? 今回は暴行傷害の犯人拘束だけですから特殊装備の装着などは必要ないですし」

「なるほどねぇ」

 俺が更に疑問をぶつけてみるが、アンチスキルではない白井さんにそこまでの事は分からないのだろう。そんな話をしている間にアンチスキルの車両は目の前に到着していた。

「こいつらがレベルアッパー使って暴れてたってやつかじゃん?」

 車から降りてきた黄泉川さんがトリックアート達を指差して白井さんに尋ねる。

「ええ、そうですの」

「よし、こいつらをしょっぴくじゃん」

 白井さんの答えを聞くと、黄泉川さんは後から降りてきた隊員達に指示を出していく。こういう状況だと凄く格好良いのに何であんなに残念臭がするのだろうか……。

「ちょっと事情が聞きたいじゃん」

「はいですの」

 黄泉川さんに呼ばれて白井さんが向かうと、黄泉川さんは俺達の方にも手招きをしている。

「あ……私達もですか?」

「当然じゃん」

 俺は何も言わずに歩き出していたのだが、佐天さんは関係ないと思っていたのか確認をしていた。

 黄泉川さんに対しての説明も、ビデオのデータがあったのでそれほど時間が掛かる事も無くあっさりと終わった。とはいえ、当事者であるマッシュルームカット君が逃げ出してしまっていたので、佐天さんと白井さんから「抜けている」とまた言われてしまったわけだが……。また、その会話とトリックアートの事を白井さんに伝えた部分のビデオ映像から、黄泉川さんも俺が気配を読める事を確信したようである。

「しかし、ジャッジメントのはともかく
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