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狸饅頭
1部分:第一章
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やって来ました。
「あの」
「あっ、はい」
「何がいりますか?」
「お饅頭下さい」
 こう二人に対して言うのでした。見れば目の周りが黒く太った男です。しかも顔が丸くて身体を屈めさせた。そんな客がやって来たのです。
「このお店のお饅頭」
「はい。饅頭ですね」
「わかりました」
「それ三個下さい」
 こうしてです。そのお饅頭を三個買うのでした。そして一個早速お店の前で食べてみます。するとそのお客はすぐにこう言うのでした。

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