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逆さの砂時計
再会
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になった。
 私の言葉なんて求めてないとでも言いたげに。
 喉を潰すほど強く深く、奥を突いてくる。

「やめ……っレゾ、お願、い やめて……っ! ア リア……は……!!」

 頭の中はまだ草原を映してる。
 生気を失った男性の頬を手でさすりながら、アリアは泣いている。
 肩を震わせ、声を押し殺し、涙をぽろぽろと溢して。
 唇を噛んで、泣いている。

「ア、リ…… ア……」

 誰か……。
 誰か、アリアを助けて。
 彼女をレゾネクトから護って。
 これ以上、アリアを悲しませないで。
 お願い………!

「お前はここで、すべてを見ていれば良い。今度こそ見届けろ」

 天神(てんじん)の一族、最後の一柱
 『空間』を司る女神マリア



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