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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第15話 ラフコフ討伐戦
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むと同時に煙幕も消えていく。
そして広場の惨状が露わになった。
蹲る者や腹に槍が突き刺さった者、中には10個もの武器が刺さった者もいた。
「被害の少ない人は周りの人の援護を!」
アスナが自分に刺さった短剣を抜きながら叫ぶ。
だが、ラフコフのメンバーは態勢が整うまで待ってくれるほど甘くはなかった。
ラフコフは煙幕が消えると同時に壁の穴や後方から攻撃してきた。
「被害の大きい人は中央に集まり回復を!他の人はラフコフの相手を!数はこっちが上だから最低3人で固まってスイッチしながら戦うの!」
流石というべきか、いち早く状況を判断したアスナが的確な指示を出す。
素早くみんなを統一し、徐々に態勢を立て直していく。
しかし、これはまだ序盤に過ぎず大変なのはこれからだった。
「あははははははは!」
「死ね!死ねえぇぇぇえ!」
「ヒャッハー!ゾクゾクするぜぇえぇぇえ!」
「一旦下がるんだ!」
「何なんだこいつら!」
「くっそ!どうすればいいんだよ!」
状況は最悪だった。
ラフコフはHPを気にせず、そして躊躇いもなく殺しにくる。
逆に討伐隊のメンバーは死ぬ恐怖に怯えたり、敵のHPがレッドゾーンに入ると攻撃を躊躇する。
ラフコフと討伐隊のメンバーの間には大きな差があったのだ。
パリィィィィン!
何処からかポリゴンの破裂音が響いた。
それはラフコフのではなく、討伐隊のメンバーの者だった。
討伐隊のメンバーは殺すのを躊躇していたのだ、いつかは誰かが殺されるのは目に見えていた。
「あああぁぁぁぁぁああ!!」
近くにいた討伐隊のプレイヤーが叫んだ
知り合いだったのだろう。
殺されたことによってたがが外れ次々とラフコフのメンバーに斬りかかった。
それに続くように他のメンバーもラフコフに斬りかかった。
「くそ。状況が悪すぎる」
カゲヤは呟きながらも敵を斬り、動けなくして拘束する。
「流石に1人じゃきついな。キリト達を探さないと」
カゲヤは辺りを見回しながら探す。
「死ねえぇぇぇぇえ!」
背後からラフコフが攻撃しようとするが、武器を弾き両腕を斬り飛ばす。
「混戦しすぎじゃないのか。早く見つけないと」
カゲヤは入り乱れる戦場の中へ走っていく。
危険な状態のプレイヤーを助けながらカゲヤはキリト達を探す。
あれは…キリトか
少し先にキリトがラフコフと戦う後ろ姿がカゲヤの目に入った。
だがその後ろでラフコフがキリトに向かって両手剣を振り下ろそうとしていた。
カゲヤは一気に距離を詰めるとジャンプし回転して敵の両手首を切断する。
そして、着地と同時に相手を蹴り飛ば
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