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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第15話 ラフコフ討伐戦
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れないのだ。
何故なら彼らは『制限がされていない行為なら何をやっても構わない』と思っているからだ。
だから、今すぐ制圧するのが一番なのだ。
だが、意見は『今すぐ討伐』と『作戦を練ってから』の2つにわかれ、その議論に移ってしまった。
アスナが一人一人に意見を聞く。
「じゃあ、最後にカゲヤ君の意見を聞かせて?」
なぜ俺が最後なんだろうか……
カゲヤはそう思いながらも応える。
「俺は、今すぐ制圧したほうがいいと思う。アスナの言った通り今、この瞬間にもあいつらは人を殺そうとしている。それにいつ、俺たちの行動が敵にバレるかわからない。だから早く制圧した方がいいと俺は思う」
カゲヤの意見に誰も異論や反対はなく全員が賛成し、今すぐ制圧するという意見にまとまった。
8月某日
ラフコフ討伐のため集まったプレイヤーの数は50人。
作戦は討伐ではなく制圧。
つまり、殺さず捕らえるのだ。
何人かのプレイヤーは本気で1人も死亡者を出すことなく捕らえることが出来ると思っていた。
だが、ほとんどのプレイヤーは必ず死亡者が出ると感じ取っていた。
討伐隊のメンバーは下層の洞窟を進む。
いつもの討伐とは違い、討伐対象がプレイヤーだけあって全員緊張していた。
それから数分進んだ先にラフコフのメンバーがいるであろう広場に辿り着いた。
だが、その広場には誰1人としていなかった。
人がいたという痕跡もなく、まるで今まで誰もこの場所にいなかったと錯覚しそうなほどに何もなかった。
そのことに討伐隊に動揺が走る。
「何もないぞ…」
「まさか、情報が漏れて逃げたのか?」
口々にプレイヤーは不満を漏らす。
殆どのプレイヤーがラフコフが逃げたと思い込み、武器を下ろしたり鞘などに納めたりと少なからず安心していた。
だが、ほんの数名のプレイヤーは違和感を感じていた。
それにいち早く気付いたのはキリトだった。
「みんな武器を構えろ!攻撃が来るぞ!」
キリトが叫んだ直後、白い煙幕が広場を覆った。
広場は一気に混乱に包まれた。
討伐隊のメンバーはラフコフが逃げたと思っていた。
だが、違った。
ラフコフは逃げるのではなく迎え撃つために隠れていたのだ。
奇襲は煙幕だけではなかった。
「な、なんだ!?何か降って……」
「短剣が降ってる!」
「ガードだ!全員ガードするんだ!」
だが降ってくるのは短剣だけではなかった。
「短剣だけじゃない!いろんな武器が降ってくるぞ!」
槍やハンマーなどいろんな武器が次々と降る。
ある者は腕を切断させ、ある者はハンマーに押し潰されるなど瞬く間に被害が大きくなる。
武器の雨がや
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