蘇った天才!
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素晴らしい技だね、アメリカの仲間にも見せてやりたいなあ」
「アメリカでサッカーやってるのか!?」
俺は少年に質問すると、少年は答えた。
「ああ、この間ジュニアチームの代表候補に選ばれたんだ!」
「アメリカの代表候補!?お前すげぇな…」
俺がそう話すと、鬼道が話し始めた。
「聞いたことがある…将来アメリカ代表入りが確実だろうと評価されている、天才日本人プレイヤーがいると」
「「「へえええ〜!!」」」
そういえば聞いたことがあると話す鬼道、情報網は凄いな…。
まだ中学生なのに代表入り確実とまで言われいる少年…、一体何者なんだ…?
みんなが少年に群がってワイワイ騒いでいると…
「一之瀬君どうしたのかなぁ…予定の飛行機にも乗ってなかったし、携帯電話も繋がらないなんて…」
「とにかく、連絡待とうぜ」
やって来たのは、空港でずっと待っていた土門と秋だった。
わいわいがやがや
「…?何してるのみんな?」
「おお木野!こっち来いよ、凄くサッカーの上手い奴が来ててさぁ!」
がばっ!!
これには流石に驚いた。
何故かというと、いきなり少年が木野に抱きついたからだ。心美も俺の隣で少し顔を赤くしながら、驚いている。
「えっ…え!?」
「「「えええええええええ!?」」」
「お、お前なにをーッ!!」
いきなり木野に抱きついた正体不明の少年に土門は叫んだ。
土門が文句を言おうと詰め寄ったその瞬間、土門は相手を見ると、反応が変わった。
「………あっ!?」
「久し振りだね!」
「…え…!?」
「俺だよ、ただいま秋!」
「い…一之瀬君…!」
「一之瀬って…あの土門達が話していた奴か!」
木野が放った一之瀬という言葉に、俺は驚いた、だって死んでいるはずだから…。
一之瀬は木野と土門、3人だけで落ち着いて話をしようとグラウンド脇のベンチへ腰かけた。
「でもどうして?」
「予定より早い飛行機が取れたから、早く行って驚かせようと思ってね。まさか土門も同じ中学だなんて!」
「どーせ俺は秋のついでだよ」
「ふふふっ」
「あの時、2度とサッカーができないって診断されてさ…目の前が真っ暗になって…辛くて、落ち込んで…こんな姿秋と土門に見られたくないって…だから父さんに頼んだんだ。いなくなったことにして欲しいって」
「そうだったの…」
犬をかばってトラックに轢かれた一之瀬は一命をとりとめたもののサッカーが出来ない体になってしまったとのことだった。
「3人で一生サッカー続けよう!」
と約束した矢先の事故…それだけに、一之瀬は2人に合わせる顔がなかったんだろう。
「でも、や
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