マブラヴ
1082話
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下の艦隊へと通信を送る。
「そこのアメリカ軍艦隊。聞こえているな。俺はシャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ。アメリカ大統領ビル・レーガンからの要請によってお前達を止めに来た。お前達が行っているのは、大統領の認めていない軍事行動だ。反逆者になりたくないのであれば、すぐに戻れ。そうすれば寛大な処置がされるだろう」
……通信を送っても、全く返事がない。
「実はニーズヘッグのオープンチャンネルが壊れているとかはないよな?」
『少なくても私の機体は普通に聞こえているのだから、呼称ではないだろうな。となると考えられるのは……』
スレイがそう告げた、その時。
まるでそれが合図だったかのように、眼下に艦隊が一斉にこちらへと向けて射撃を開始する。
「ちっ、問答無用か。メギロートは一旦バリア持ちの機体の後ろに退避しろ」
『おいおい、俺達が盾かよ?』
『ふんっ、メギロートが壊れたとしてもすぐにまた作る事が出来るだろうに』
ムウとイザークからそれぞれ文句が聞こえてくるが、壊れてすぐに新規に作れるとしても、必要のないところで壊す必要はないだろう。
……まぁ、わざわざ軍艦から放たれた砲弾をバリアで受け止めるというのはちょっと面倒臭いが、その辺は一応なんとでもなる。
俺の命令に従い、メギロートが後方へと引っ込んでいくのを見ながら、ニーズヘッグの一番外側にあるEフィールドで放たれた砲弾の全てを防ぎ……同時にビームバルカンやヒュドラに内蔵されているビーム砲で砲弾を撃ち落とす。
『アクセル、そろそろいいのではないか?』
ビームバルカンに砲弾が破壊されるのを見ながら、スレイの言葉に頷く。
「確かに、もう義理は十分果たした。向こうが何を考えてこんな自殺紛いの事をしたのかは分からないが、それに付き合ってやる必要もないか。……いいぞ。軍艦への攻撃を許可する。ただし、今回の件に無理矢理引っ張ってこられた軍人も多い筈だ。出来るだけ殺さない方向で頼む」
『へぇ、アクセルが相手の心配をするとはな。ちょっと丸くなったのか?』
「ぬかせ、別にナタルに対するムウみたいに丸くなった訳じゃない。この世界のアメリカってのは色々な意味で屋台骨に近い。何だかんだとアメリカが弱れば、それはこの世界の人類そのものが弱体化するのと同じ事だ」
それに、この作戦に参加した者はBETAとの戦いの最前線に回される事になる筈だ。それを思えば、ここで助ければ助ける程にBETAに対する戦力は高くなる。
まぁ、他にも無駄に人を殺してアメリカ人の恨みを買う必要はないという思いもあるけどな。
アメリカは何だかんだと大きい市場だ。シャドウミラーだけではなく、他の世界から輸出されている商品を買う市場にそっぽを向かれると、他の世界から……特に麻帆良がM.
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