第3章 リーザス陥落
第40話 神威
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しれないと思える程だ。
「ああ、あの後 戦ったよ。少しだったけどな。それでその後あいつ等何処かに行ったんだ。……一言で言ったらとんでもなく強い連中だったって事だな」
「魔人さん……ですか? あのひとは」
「……なぜ、そう思ったんだ?」
「かなみさんが、ユーリさんが消えてしまった後に、そう言ってましたので」
シィルはそう言うと ユーリは頷いた。
「あの2人がやられる程の相手だ。只者じゃあないって思ってたが……」
「なら、やっぱり……」
「ああ、ガーディアンを操っていたあの女は魔人だ。《魔人サテラ》と言う名前らしい」
「魔人さん相手に……本当に大丈夫だったんですか? ユーリさん」
「ああ。ほら、この通りだ」
ユーリは、軽く腕を回し、力コブを作る仕草をした。
本当に身体は大丈夫のようだ。ヒーリングをする為にユーリを診たシィルだからそれは良く判っていたけれど、やはり心配は尽きないようだった。そもそも人間が魔人に勝てるなんてありえないのだから。
「おい、シィル!」
「あ、はいっ ランス様!」
ランスは、ちらりとこちら側を見たかと思えば ユーリと何かを話している姿を見て即座に呼んでいた。……そんなに大事ならもっと大切に扱ってやれと思うのは、皆きっと同じだろう。
シィル自身もこんな扱いを受けているが、ランスの事を想っているから。
「ら、ランス様っ!?」
ランスは駆け寄ってきたシィルの胸を鷲づかみ!
「あ、あんっ! ど、どうしたんですかっ!?」
「えーい うるさい! 奴隷はオレ様に従えば良いのだ!」
「ひんひん……」
その後は、胸やお尻……秘部にまで弄られまくられたシィル。明らかに嫉妬をしている様に見えるのだが。
「はは……話してたのはほんの数分だったのにな」
ユーリはそう呟いていた。
「ユーリさん……本当に大丈夫なんですか?」
そして、シィルの次にかなみがそう聞いてきた。
かなみからはもう何度目のやり取りだろうか……、とも思えるが、それだけ、心配をかけたのだ。甘んじて受けようと思うユーリだった。
そして、暫くしての事。
「それで、かなみ」
「あ、はい!」
ユーリはかなみに聞きたい事があった為、話を変えた。
「さっきの事だが。かなみは、オレに、何を言おうって思ってたんだ?」
「っ!?!?」
そう、かなみが泣きついていたあの時の事を、ユーリは聞きたかったようだ。
何かを言いたかったとかなみが言っていたところから、ユーリは目を覚ましたのだから耳に残っている。
「あ……っ/// そ、それは……」
かなみの顔は一気に紅潮する。まるで、火に炙られた様に、火炎ブレスを直撃してしまったかの
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