Asmodeus rhapsody 中章
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密。それはともかくとして。
だから、僕達が炎帝とドンパチしてる間にアリスちゃんは囚われた人々の救出を頼めるかな?
ランちゃんもギルドの人員を派遣するって言ってたし。」
そう言ってニナはニコッとして。話を続ける。
「それでお願いがあるんだ。」
「…お願い?」
ふわふわ浮いていたニナは私の座っているテーブルの上に座るとぺこりと頭を下げる。
その姿を見て、私はこの会話の中で初めて目を見開いた。
「もしも救出が速く終わったら。僕達を助けに来てくれないかい?」
「…炎帝を倒す自信が無いんですか?」
「無い。」
私はそう言ってニナを睨むと。ニナは即答した。
「まず勝てないだろう。なんせ五強であるゼツ君すら下してる化け物だ。
それに…。」
そこでニナは悲しそうに笑った。その笑みはどこか諦めている笑顔だった。
「フォルツはいつまでたっても半人前だ。トランスを使わなければね。
んで。助けに来てくれと行ってもアリスちゃん。君は女の子だ。『炎帝』の『魅惑の魔眼』に引っかかる可能性がある。」
ニナはそう言ってとある紙を渡してきた。
「…分かりません。3分間も保つかどうかなんて。」
「アリスちゃん…。」
「ですが…。」
アリスは片手で持てるサイズの杖を取り出し。
「出来るか出来ないかじゃない…!やるかやらないかの問題なのかは分かります。
それは…もちろん。やります。」
そしてキッとアリスはアスモディウスを睨んだ。するとアスモディウスは微笑んだ。
「おお、怖い怖い。…でも貴女もかなりの美少女。
子猫ちゃんは傷は付けないよ?…忘れたかい?私には『魅惑の魔眼』があるのですよ?」
そう言ってアスモディウスの紅い眼が妖しく輝く。アスモディウスは誘惑する様な口調で。
「おいで。アリスさん。」
「…!」
するとアリスの体が勝手にアスモディウスの方へフラフラと動いていく。そしてアスモディウスを抱き締めた。
そうしてアスモディウスはニヤリと笑いながらアリスの身体のラインをいやらしくなぞる。それをアリスは恍惚の表情でそれを受け入れる。
「…はあ…はあ…。」
「ふふ…そんな私の意のままに動く子猫ちゃんは好きですよ?
さあ、首元を見せて下さい。」
「…はい。アスモディウス様。」
アスモディウスを見上げるアリスの眼はもうハイライトが灯っていなかった。アリスは黙ってローブをはだけさせてその白い首元をアスモディウスにさらけ出す。
「それでは血を頂くとしますか。
それにしても顔立ちも美しくスタイルもいい。そっちの意味でも食べたいくらいです。
…まあ、それは後でゆっくり楽しむとしましょうか。」
「…アスモディウス様。」
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