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ドリトル先生と森の狼達
第十一幕その十二
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「川岸でも何処でも」
「本当に至る場所に桜がありますので」
「桜の国ですか」
「紫陽花や藤、他の花も多いですが」
「何といっても桜だと」
「日本は」
 イギリスから来た先生の観たところです。
「そうした国です」
「成程、ではこの学園でも春は」
「まず桜を楽しませてもらっています」
 学園に来た時にはというのです。
「それぞれの季節でそれぞれの季節のお花をですが」
「楽しませてもらっていますか」
「いつも、そして植物園の中でも」
「お花をですね」
「他の植物も」
「そうですか、それは何よりです」
 動物園の園長さんとしてもというので、園長さんはそのことをとても穏やかな笑顔で先生にお話したのでした。
「あちらの園長は実は私の高校、大学の同期でして」
「そうなのですか」
「今でも親しく付き合っています」
「この八条学園の中で」
「そうしています、尚私は八条高校出身です」
 そして八条大学のというのです。
「あちらの園長もまた」
「それで今もですか」
「お付き合いしています、ただ」
「ただ?」
「彼は最近悩みがありまして」
「その悩みとは」
「実は結石でして」
 病気だというのです。
「それで困っています」
「ああ、尿道結石ですね」
「この歳になると」
「色々と身体もですね」
「困ってきます」
「健康第一ですね」
「本当にそうですね、僕も気をつけています」
 先生もというのです、こうしたことをお話してです。
 さらに先に進んでいきます、すると。
 ここで、でした、先生はこうも言いました。
「薬草も」
「あっ、今度はですか」
「それはどうでしょうか」
「そう来られましたか」
「薬学の資格も持っていますが」
「漢方の方も」
「しています」
 こちらが出来るのも先生です。
「それでなので」
「そちらの視点からも植物を観ておられますか」
「はい、そうしています」
 こうお話するのでした。
「そちらも、ただ」
「ただ、ですか」
「一つ思うことは」
 ここで先生が言うことはといいますと。
「薬学は一歩間違えますと」
「毒にもなりますね」
「毒と薬は紙一重です」
 その違いはというのです。
「お薬にもなりますが」
「毒にもですね」
「なります」
 それが薬学だというのです。
「僕も注意しています」
「薬害事件も起きますしね」
「日本でもですね」
「何度も起こっています」
「この大学には薬学の施設もありますが」
「漢方も出来ます」 
 とかくあらゆる学問の施設が揃っているのです、八条学園はそうしたことにかけても世界屈指の学園なのです。
「そちらも」
「はい、僕は薬学の研究もしていますが」
「そちらもですね
「注意しています、そして植
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