1部分:第一章
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ったら知らない筈ないじゃない。そうでしょ?」
「そういえばそうじゃな」
言われてみればその通りです。何しろジャラーは神様なのです。神様ならこんなことは知っていて当然だと王様もわかったのです。
「それでは。わしのこの悩みですが」
「そこのマンゴーだけれど」
ジャラーはここで王様が今食べようと皿の上に置いていた一つのマンゴーを指差しました。
「それを御后様に食べさせるといいよ」
「これをですか」
「そうだよ。それだけでいいんだよ」
にこにことしたその笑顔で王様に言います。
「それを御后様達に食べさせてあげるんだ」
「このマンゴーをですね」
「まずは二つに割って」
食べ方まで教えてくれます。
「それを半分ずつ食べさせるんだ。それでいいんだよ」
「それだけですか」
「そう、それだけ」
にっこりとした笑顔での言葉でした。
「それだけでいいから。簡単でしょ」
「そうですな。確かに」
「わかったら早速やってみて」
今度は王様に対して急かすのでした。
「そうしたら王様には子供ができるからね」
「わかりました。では早速」
「ただし」
ここでジャラーは念を押してきました。
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