Asmodeus rhapsody 前章
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「本当に…。ゲスだな…。」
「まったく…ゼツ様と同じ事を言いますね。
…これが私の力だと言うのに…。」
そう言ってアスモディウスは俺に向かって切りかかる。もちろん剣に炎を纏わせながら。
…これもゼツの剣技『スライス・フレイム』か。
左右交互に炎を纏った剣を振る事によって剣撃だけではなく炎の熱によるダメージを狙う剣技。
4発目までは耐えたが5発目で熱さにより夢幻剣とともに再び飛ばされた。
「はあ…はあ…。」
「まったく…。『炎帝』である私の力を舐めてますね…。」
「違う。これはお前の力じゃない。」
アスモディウスが哀れな目を俺に向ける。
だが俺は血反吐を床に吐き捨てて再び夢幻剣を虚空から取り出し、構える。そして叫ぶ。
「それは…あの2人の力と奴の力だ…!なんにもしていないお前が自分の力の様に使うなよ…!」
「…ほざけよ。」
アスモディウスは俺の言葉が痛いところをついたのかそう口調を崩しフラフラの俺を蹴り飛ばした。
そして倒れた俺を踏みつける。
「ガハッ…!グフッ…。」
「黙れ!私は『炎帝』!『紅蓮の帝』をも圧倒する皇帝だ!全てを奪い、全てを我が物として扱う。
貴様の様なねずみとは違う!圧倒的な力の持ち主だ!」
俺は血反吐を再び吐きながら意識が飛びそうになる。いや、飛んだ。
何故ならアスモディウスの顔が遠くになり、目の前が真っ暗になったからだ。
まだだ…。まだやれる。
そんな思いと裏腹に俺は意識を失った。
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