追憶
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考が頭の中を駆け巡って混乱してしまう。マキナちゃんの精神状態、ニダヴェリールの真実、サバタ兄ちゃんの心、管理局が引き起こした惨劇、生き残ってたはずの人達、ラタトスクの策謀、ファーヴニルの封印、思う所が多過ぎて思考がぐちゃぐちゃになる。
私は話を聞くだけでこれなのに……リインフォースは現場にいたんやったな。その苦しみや悲しみは私の想像を絶するものだと思う。特に先代絡みで……。
『―――――』
「え!? 追憶の門から光が……きゃっ!?」
「なのはちゃん! うわぁ!!?」
突然追憶の門から光の奔流が発生し、あまりの眩しさゆえ私達は反射的に手で目を覆った。そして流れ出した光は私達の身体を覆い尽くし……、一瞬の浮遊感を与える。
「く……一体なんやのもう……!」
「にゃ〜、目がチカチカするのぉ〜」
「なのはちゃん、大丈夫かいな?」
「何とか……はやてちゃんこそ無事?」
「全然ピンピンしとるよ。目は辛いけどな」
閃光で眩んだ眼が回復して目を開けると、私達は見知らぬ通路の上に立っていた。石造りで出来た、どこか寂しげな通路……。奥の方と言っても少し歩けば着く所に木製の古ぼけた扉があり、後ろの方は先が真っ暗で見えず、道が永遠に続いていそうだった。
「にしても、ここはどこや?」
「わ、わからない……でもどうしてだろう? なんかあの扉の向こうから闇の気配を感じる」
「闇の? ってちょい待ちぃ! つまりイモータルが近くにおるんか?」
「こんな所にイモータルがいたら、それはそれでびっくりだけど……多分」
「マジかぁ……勘弁してや……」
というかラタトスクの件だけでも手一杯やってのに、これ以上イモータルが増えたら流石に対処しきれへんわ。こうなったら事が大きくなる前に、私達で倒してしまうしかない。その意志を告げようとした寸前、なのはちゃんは私を励ますかのような笑顔で言ってきた。
「あの奥にイモータルがいるなら私が倒すよ。だから、はやてちゃんはここで待っててね」
「え……何を言うとるんや、なのはちゃん! 私も一緒に戦うよ!」
「大丈夫、エナジーなら私だって使えるもん。はやてちゃんが心配する必要は無い、皆を一人にしないためにも、私は生きて戦うって決めたんだ」
「そうやない! なのはちゃん、正直に教えて。私は……邪魔なんか? エナジーが使えない私は、余計な真似をするなって言いたいんか!?」
「ち、違う! 私ははやてちゃんを危険な目に遭わせたくないだけだよ! だってイモータルやアンデッドは魔法だけじゃ倒せない。エナジーを組み合わせないと、まともにダメージが与えられないんだよ!」
「んなのとっくの昔に知っとるわ! だから私が邪魔やって言うとるんやろ!? 私はフェイ
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