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リリなのinボクらの太陽サーガ
追憶
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って訳か。

そんな訳で無重力空間を浮遊しながら、私となのはちゃんの二人で無限書庫の奥へと足を踏み入れてみた。本棚や床、壁に天井と至る所に設置されたレーザーやトラップに気を付けながら探索の範囲を進めていき、見つけた資料を手当たり次第に調べる。しかし途中にある本からは、残念ながらめぼしい成果が得られなかった。それならもっと奥に行くしかないと思い、私はなのはちゃんに案内されるまま、関所のようにそびえ立つ門のような建造物の前にたどり着いた。

「これは碑文によると“追憶の門”って言うらしくてね。このまま通ろうとしても仕掛けが発動して、今いるこの位置まで転送させられちゃうの。一応転移に危険は無いみたいだけど、仕掛けを解除しないと先には進めないんだ」

「問答無用の通せんぼか。な〜んかお宝の匂いがするで?」

「私達はトレジャーハンターじゃないんだけど……今は似たようなものかな」

「仕掛けの解除って誰がやっとるん?」

「ユーノ君。今は門のそばにあった碑文を徐々に解読して、手掛かりを探っているの。なんか前にも似たモノを見た事があるみたいで、その経験から慎重に進めているみたい」

「似たモノ?」

「確か“試練の門”だって。ニダヴェリールにあった仕掛けで、リインフォースさんが解除したみたいなの。でも解除出来たのは現地の人が色々協力してくれたからで、それにユーノ君も碑文の解読に手こずっていて、『彼女ならすぐ解読できたはずなのに……』って嘆いてるのを聞いた事があるんだ」

「う〜ん、やっぱニダヴェリールに行ってるか行ってないかで、私達の間に認識の差が出とるなぁ。この事件の全ての渦中とも言える……でもファーヴニルによって滅んでしまった哀しき世界……」

「そして……マキナちゃんの故郷であり、先代闇の書事件の中心地」

「えっ!? なのはちゃん、それは一体どういう事や……? 私、ニダヴェリールがマキナちゃんの故郷だって事も、先代闇の書事件の中心地だって事も何も聞いとらんよ!?」

「あれ? はやてちゃん、知らなかったの? ユーノ君がニダヴェリールに向かったのは元々遺跡探索のためだったんだけど、行く時にマキナちゃんの故郷だって事を知ったサバタさんとリインフォースさんは彼女も連れて一緒に行ったんだ。しかも遺跡探索の拠点は偶然にもマキナちゃんの生まれ故郷で、奇跡的に生き残ってた昔の友達とも再会できた。……うん、再会……できたんだけどね……」

「……?」

「マキナちゃんの故郷は、ラタトスクに操られた管理局によって……全て燃やされたの。再建した家も、生き残ってた人達も、思い出の記録も全て、炎の中に消えてしまったんだ……」

「な!? なんちゅうことを……!!」

なのはちゃんからあまりに衝撃的な話を聞いた私は、色んな思
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