追憶
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で勝てるなんざ、誰も思っちゃいないさ」
「本局上層部の中には、残念な事にそれを認められない輩も少なからずいるだろうけど……彼らがどう言おうと結局戦うのは私達。そしてアンデッドやイモータルに効果的なエナジーが使えない以上、絶対存在との戦いに生き残るためには今の内に最善を尽くす必要がある。言っておくけど、無力感を抱いてるのはあなただけじゃない。この状況には皆、力不足を噛み締めている。かくいう私達だってそう……力さえあればって過去に何度も思ったし、今も思ってる。でもだからと言って、目的や優先順位を間違えてはいけない。この状況を打破するにはどうすれば良いのか、この選択は正しいのか、そうやって常に自分自身に問いかけるの」
「そして今、やらなければならない事と言うたら……」
絶対存在ファーヴニルの封印方法を見つけること。封印できなければ、いくら強くなろうが意味が無い……。反省した事を改善する時間が無いのは悔しくてもどかしいけど、鍛えてる場合やないってことか。
「……私、焦ってたんかな。冷静に考えたら人間相手ならともかく、あんな巨大な化け物相手に格闘戦を挑む方が危険やね。なんか下手に近づいたらプチッと潰されそうやし……皆、ガンバッ!」
「いや、はやて……そこで急に応援されてもさぁ、あたしらどう返せばいいんだ?」
「たとえ相手が山ほど大きかろうが、私は寄って斬るのみです、主」
「私は後方支援がメインだから良いけど……シグナムはともかくザフィーラ、あなた大丈夫なの?」
「なに、問題は無い。肩書きこそ盾の守護獣だが、守るばかりが俺の全てではない。鍛えた俺の拳は、山河をも撃ち砕いて見せる」
「あはは、皆やっぱり頼もしいなぁ……。まぁリーゼさん達に断られはしたけど、強さを手に入れるのは結局自分の努力次第。こうなったらちゃっちゃと全部終わらせて、シグナム達皆から近接向けの訓練を教わる事にするよ」
「主……わかりました。誠心誠意を以って主の訓練に助力いたします!」
変に責任を感じたのか、シグナムが敬礼しながらそう言ってきた。皆も何も言いはしなかったが、彼女と同じように緊張している。ひいきにしてくれたり、心配してくれてるのは嬉しいんやけど、強くなるために私の訓練を厳しくするのは多分彼女達には出来ないと思っとる。これだから皆に頼みづらかったんよ……。
「……ってか今更やけど、覇王クラウスは確か拳系男子なんやろ? それなのにあの巨大なファーヴニルと真っ向から戦って封印出来たって、古代ベルカの王様はどんだけ規格外やねん」
「あの時代は常識に喧嘩売ってる連中ばかりはびこっているとはいえ、規格外なのはせいぜい数人程度よ。ま、そもそも複数いる時点で何とも言えないけどね」
「う〜ん……聖王や覇王と比べると、なんかヴォル
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