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リリなのinボクらの太陽サーガ
追憶
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はラジエルにおるん!? ……ま、まぁサバタ兄ちゃんと同じぐらいエレンさん達は強いし、ファーヴニルが相手でもラジエルの中におれば多分大丈夫やろ」

「ぶっちゃけ最前線にいるようなモンなのに、むしろ安全なのはどうかと思うけどなぁ」

ヴィータ……それは言ったらアカン。それやと管理局の総力よりもラジエルの方が強いって言ってるようなもんや。でもな〜んか否定できないなぁ……。

ま、とにかくおおよその状況はわかった。そんな風に皆が大変な時の間、私は何も知らず寝てたってことか……。大変と言えば、ここに運び込まれたフェイトちゃんはどういう状態なんやろ?

「治療には私も参加したから知ってる事は知ってるけど……はやてちゃん、どうしても聞きたい?」

「聞きたい。友達を心配に思うんは当然や」

「じゃあ言うけど、覚悟して聞いてね。……フェイトちゃんはカートリッジを肉体の限界以上に使用し、更にその状態でトランス・ソルも使った事で、全身の至る所から出血してリンカーコアにも凄まじい量の負荷が溜まっているわ。治癒魔法で外傷は何とか塞いだけど、身体に残った見えないダメージを回復した訳じゃないし、リンカーコアの負荷はしばらく時間をおいて治す必要があるの。彼女の意識もまだ取り戻していないから、完治までかなり時間がかかるわ」

「かなりって、どれくらい?」

「ざっと見積もって……動けるまでなら早くて二ヶ月、長くて半年。それまでの間は絶対に戦闘はさせられないわ。でも運良く命に別状は無いから、大人しくしていればちゃんと治りますよ」

「……そっか。一応、無事に治るんやな……良かった」

大事な友達がちゃんと回復すると確認できたことで、とりあえず安心する。そして……途端に後悔の波が襲い掛かってきた。

「……クッ! どうして……どうして私はこんなに弱い……!」

「はやて……」

ベッドに叩き付けた私の拳は、ボフッと小さく音を立てるだけで、私の非力さを言外に示しているようだった。そんな私の顔をヴィータが辛そうに見てくるが、胸の内に漂う悔しさは、とめどなく私の口からあふれ出していった。

「私……何も出来へんかった。一人でもできるって……もう一人前だって証明しようとしたのに! それがちょっと敵を倒せたからって調子に乗って、挙句このざまや……! フェイトちゃんは激戦を潜り抜けて、なのはちゃんは本局の敵を片付けた後も無限書庫の探索を続けて……! なのに……なのに私はこんな所で! 情けない……みっともない……あられもない!」

こんなんじゃ駄目や。今の私では、皆の隣に立てない。皆の歩みに追い付けていない! サバタ兄ちゃんやエレンさん、フェイトちゃんとなのはちゃんのようにエナジーが使えなくとも、私は役に立てる、私なら何とか出来るって、そう思い込ん
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