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ソードアートオンライン  〜蒼き神速使い〜
33 飛翔

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翌日。俺たちは再びログインしていた。
「準備はいいかい。キリト」
そう尋ねるとキリトは笑って
「いつでも良いよ」
といった。女子二人組みもうなずいたのを見てから腰を上げる。
「いきますか」
あともうちょっと待ってろよ、皆。
心の中でつぶやき、俺たちは世界樹に向かった。


相変わらずアルンの街は込んでいた。
と、不意にユイが叫んだ。
「ママ!?ママがいます!!」
「「ほんとうか!!!」」
キリトとナツは叫んだ。俺は声を上げられない。
「このプレイヤーIDはママのものです!座標は・・・まっすぐこの上空です!」
聞いた時にはもう体が動いていた。
上空に飛び出していき空を駆け抜ける。
ただ高度限界の障壁に阻まれてしまい前に進めなくなってしまう。
俺はそこでやっと我に返ったが、キリトは障壁に剣をたたきつけ始めた。
「やめろキリト。時間の無駄だ」
俺の口から出たのはとてつもなく冷たい言葉だった。
「でも・・・!!」
「いい加減分かれ。その障壁は破れない。・・・ユイ、管理者権限で入れないか?」
「警告モード音声なら聞こえるかもしれません・・・ママー!!私です!!」
その声に反応したかのように一枚のカードが落ちてくる。あわててキャッチするとユイに尋ねた。
「これ何かわかるか。ユイ」
「これはシステム管理用のアクセスコードです」
「!?じゃあ・・」
「でもゲーム内からアクセスするには対応するコンソールが必要で、私でもシステムメニューは・・」
「そうか、じゃあいくかキリト」
キリトもようやく我にかえったらしく
「そうだな。いくか」
と笑った。
「リーファ、ありがとな。ちょっとだけだったけど楽しかったよ」
そういうと俺たちは世界樹に向かって降り立っていった。


そしてここは世界中に入るゲートの前。
「キリト、ナツ、いくか」
「オッケー」
「いこう」
扉に近づくと両脇の妖精の像がしゃべり始めた。
『いまだ天の高みを知らぬものよ。王の城に到らんと欲するか』
出てきた確認ウィンドウに誤差なしでYESを押すと、
「ぱっぱと行ってさっさと取り返そうぜ」
キリト、ナツも即行YESボタンを押し、
「終わったらエギルの店でおごってやるよ」
「皆でパーティでもしよっか」
と笑った。
『さればそなたが双翼の、天翔に足る事を示すがよい』
古めかしい言葉とともに扉が開き始める。
「さあてと・・・いっちょお姫様奪還に参りますか!!」

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