暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story5:あの戦いを見ていた者達
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るなッ! アグモンはそう叫ぶと、テリアモンに向かって猛ダッシュ、鋭く尖った爪で攻撃する。
しかしテリアモンも、それをひらりと躱し再び距離を取る。
「そんなもの、認めん! 俺達は絶対に強くなってやる。誰かの為ではない、パートナーもいらない、俺達だけで強くなって…証明しなくてはいけないんだ!」
アグモンは避けたテリアモンに向け炎の弾丸を放つが、テリアモンはこれも跳んで避ける。
「…キミ達がそう思うなら、それでもいいよ。でもボクは、タクミを守る為に戦わなくちゃいけない、勝たなきゃいけない」
だから……
「勝たせてもらうよ、この勝負」
「このッ…ちょこまかと!」
「うわ!?」
「チビモン、大丈夫!?」
「あ、あぁ…」
それに対しこちらは、黒いガブモンvsチビモン&ミノモン。
二対一と、数の上では有利なチビモン達であったが、流石に幼年期と成長期との差は出かかった。火力のあるガブモンに対し、ダメージは負っていないものの、逆に決定打を与えられないでいた。
幼年期と成長期での違いはいくつか挙げられるが、その中でも武器(わざ)の数の違いというのは、戦いの中で大きく出てくる。
例えばミノモンと、その進化体であるワームモン。ワームモンになれば、糸をネット状にして吐き出す“ネバネバネット”で相手の動きを封じることができる。
しかし対してミノモンは、糸は出せるもののあくまでその形状はまっすぐ伸びる糸。そんな単純な攻撃では、成長期デジモンに軽々と避けられてしまうのだ。
(それに、ガブモンは火を使った攻撃をしてくる。そうなればミノモンの糸はあまり使えない、でも動きを止めないとこちらの攻撃も当たらない…どうする…―――ッ!)
当たらないなら、当たるように“工夫”すればいい。
そう結論付けたタクミは、近くにいるチビモン達に耳を貸すように言う。そして思いついた作戦を、ガブモンに聞こえないように声を抑えていう。
「―――すごい…それならもしかしたら…!」
「で、でもオレにそんな器用なマネできるかどうか…」
「大丈夫、自分を信じろって」
タクミの激励に、チビモン達は頷いて答えた。そして二体は覚悟を決めたような表情で、ガブモンに向き直った。
「今更何をしようというんだ…たかが幼年期二体に、負ける訳がない!」
「その言葉、後悔するなよ。準備はいいか、チビモン、ミノモン!」
「「おう(うん)!」」
チビモン達はタクミの言葉にうなずくと、すぐに駆けだした。チビモンはガブモンに向かって、ミノモンは別の方向へ。
「幼年期如きが…いい気になるなよ!」
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