暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story5:あの戦いを見ていた者達
[3/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ば突破できるか思案していると、デジヴァイスに通信が入った。
『やれやれ、ようやく通じたな』
「暮海さん。どうしたんですか?」
『どうしたもこうしたもない。キミの追跡情報をロストして、再検索していたんだ…今度はどこに迷い込んでいたんだ?』
通信相手は暮海さんだった。どうやら先程御神楽さんのところにいたとき、見失ってしまっていたようだ。
取りあえず、先程御神楽さんのデジラボのところにいた時の事を、一通り説明した。
『―――そうか、御神楽ミレイに会ったか』
「? 暮海さん、御神楽さんを知っているんですか?」
『少しばかり、な。それにしても、自然の成り行きの中で、彼女にまで出会うとは…まったく騒々しいな、キミの“運命”とやらは』
「はぁ……」
運命か…なんかそう言われても釈然としな―――ちょっと暴れないの、っていうか勝手に肩に乗って画面覗かないの!
『さてと…ともかく、本来の目的を遂行するとしよう。まずは、そのファイアウォールを突破する必要があるな』
「でも、どうやって…」
『簡単な話だ、ハッキングすればいい』
「ハッキング…? あ、そっか…!」
暮海さんに言われ、デジヴァイスに触れて操作する。…やっぱり、あった。これだな、御神楽さんのくれたハッキングスキルは。
で、後は…うん、ウォールクラック。ファイアウォールを突破する為のハッキングスキルだ。使用もできる。
そして壁に向けて手を翳し、ウォールクラックを選択して使用。黄色い壁はどんどんと崩れていき、やがて消えていった。
「そうか…ハッキングもこんな風に使えばいいのか」
『ふむ、流石に飲み込みは早いな』
「ありがとうございます。で、次は…」
『あぁ、こちらでクーロンの入り口一帯をスキャンして、めぼしいジャンクデータにマーキングをしておいた。ジャンクデータが、キミの身体のパーツになる。探し出して、直接取得するんだ』
「はい、わかりました」
『しかしなにぶん即席の仕事だ、いささか精度を欠くかもしれないが、そこはキミの足と能力でカバーしてくれ。自分の身体を正常な状態に戻す為の、貴重な一歩だからな。気を引き締めて事に当たりたまえ』
「は、はい…」
『…そんなに気を張ることもない。身体のパーツを探すといっても、48体の妖怪を倒すような苦行ではないさ。常に気張っていても、疲れるだけだぞ。
応急的な措置とはいえ、正常な姿を取り戻したキミに会えるのを楽しみにしているよ』
暮海さんはそう言うと、通信を切った。
確かに、暮海さんの言う通りだ。あまり気を張っていても、いい事はない。締める時に締めればいい。
「さて、行こうか皆」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ