暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story5:あの戦いを見ていた者達
[2/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か?」


 まぁ取りあえず、それは置いといたとして…問題は……


「その子達は、どなた?」

「あ、うん! タクミが居なくなってから出会ったの! チビモンと…」

「オッス!」

「ミノモン!」

「こ、こんにちは…」


 うん、それはわかる。だって知ってたもん。
 でも俺が聞きたかったのは、そういうことではなくって…


「なんで一緒にいたの?」

「なんかね、僕達の戦いを見てたらしくて、一緒に居させて欲しいって」

「…ってことはつまり」

「仲間にしてほしいんだ!」


 俺の言葉を奪う様に、チビモンが叫んだ。やっぱりか…


「俺は二人の戦い方を見て、これなら俺も強くなれるって思ったんだ!」

「強く、か……」


 チビモンが元気よく跳ねる。それを落ち着かせようとする、ミノモン。中々のコンビに見えるのは、俺だけだろうか?
 強く、強くか……


「…そうだな、俺も知りたいな」

「「…?」」

「君達がどんな風に強くなるのか、どんな強さを手に入れるか。見てみたくなった。それに…俺も強さってものがなんなのか、知りたくなった」


 俺がそう言うと、二人ともポカンとした表情で見上げてくる。……あぁ、ちょっと難しかったかな。


「行こう、一緒に。強さの答えを探しに、さ」

「じゃあ…!」

「あぁ、居ていいよ」

「よっしゃぁ! それじゃあこれからよろしく!」

「よ、よろしくお願いします…」

「あぁ、よろしくな」


 そう言って笑顔を見せると、二人は喜んでハイタッチした。テリアモンも「よろしく〜」と言って両耳で握手をする。


「さて…取りあえず俺は今、この身体をどうにかしようとしてるんだが…先に進もうか」

「おう! それじゃあ行こうぜ!」


 先行して歩き始めるチビモン。結構せっかちなんだな、ミノモンは俺が先に行くんじゃないの? 的な顔で俺とチビモンを交互に見てくるし。
 まぁ急いでいる訳でもないが、取りあえず行こうか。そう思ってテリアモンとミノモンを引きつれ、チビモンを追いかけた。













 進むこと数分。やはりと言うべきか、あの時の壁が残ったままだった。


「行き止まりじゃん!」

「まぁそう急かすなよ、チビモン」

「のんびりいこうよ」


 そう言うテリアモンは、一旦俺の頭から降りて欲しいんだけど…
 しかしこの壁、よく見ると「FIRE WALL」って書かれてあるな。“ファイアウォール”……本来は外部からの不正なアクセスから、コンピューターなどを守るシステムの筈なんだが…さてどうすっか。

 この壁をどうすれ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ