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SAO〜裏と 表と 猟犬と 鼠
第3話 ギルド 仲間 恋
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ず逃げようとする馬鹿のローブを踏んどいて。

「カルテル…。よく考えろ。考えた上で自由にしろ。それだけだ。」

「あたしゃこんな奴と一緒するのは御免だね。一人で行くよ。」

「んじゃ、散!」

ローブを翻し走り出す2人。

「あとはあいつに任せる。それよりもだ。アルゴ。お前のレベルは、多分誰よりも低いぞ。」

「……ミネには関係ねぇダロ。」

「死なれたら面倒だ。行くぞ馬鹿。」

歩き出すと、堪忍したのか隣に並んでくるアルゴ。

そこからは無言で奥へ奥へと進んでいく。





ガーー!ガルルルッ!ゴアーッ!

パッキーーン。


…なんで俺は…こんなことしてんだ。

投げる、投げる。

アリーがクローで斬る。

筋は悪くないんだが、結構危ない時はある。

ピピピピ…。

ん?メッセージ?

《from kaltel

商長、来てください。
トールバーナの門から、正面へ》

「アリー。ちと便所。」

「了解ダ。行ってこイ…ン?オイ!このゲーム排泄システムなんてネェゾ!…アレ?」

木々の上を全力で飛び、走る。

アリーには一応、俺の全回復アイテムを渡してある。

森を出て門の正面から真っ直ぐ走る。

ザザザザー…。

「おい、カルテル。いきなり何の用だ。俺は子守で忙しいんだが。」

「商長…。いえ、オオミネさん。俺は…俺はこのギルドはやめませんが。アルゴさんの横じゃダメですか?」

「どうしてアリー…アルゴに拘る。」

もしかして…こいつ…。

「一目惚れっすよ。初めて見た瞬間。俺はアルゴさんの事が好きになってました。でも、オオミネさんは違うっすよね。」

「…そうか…なら。デュエル無し、真剣勝負で俺を倒せ。アルゴの横は………渡さんぞ…。別に好きとかんなもん知らねぇが。」

40センチの半端な短剣を抜く。

「あいつの横は強者じゃなきゃダメだぜ。」

あいつの横は面倒事も多いからな。

シャリン…。

カルテルの細剣が光る。

「あああああぁーーーーーー!!!」

ピシッ…。

細剣の腹を払う。

体術スキルのソードブレイクを使い、ただ剣を弾く。それだけで、カルテルは体制を崩す。

「お前の負けだ。今のお前は弱すぎる。強くなれば、いずれはあいつも振り向くだろうよ。」

ピピピピ…。

《from arugo

見つけたゾ。オマエアトデコロス。》

一人で肩をすくめる。

「あと数分でマスター交代かもな。」

訳がわからないって顔をしているカルテルを他所に、シルバ、アリーに門前に集合ってメールを送り、門に向かう。

「こいよ。カルテル。横は渡さねぇが。あいつの
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