第3話 ギルド 仲間 恋
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るから付けとくべし!って感じ?」
黒尽くめの怪しい教団組織と化した。
「は…恥かしい…なんか奇妙な教団チックなのが恥かしい」
「「「「「「「お前が言うな(ナ)」」」」」」」
「か…解散…」
何故か全員晴れ晴れとした顔で酒場を出て行く。ん?全員?
「ちょっと待て」
「ぐえっ!」
俺がマントを翻す人物の首元を掴むと、カエルが潰れた様な声を出す馬鹿一匹。
「てめぇは俺とこい。少し寄りたい所があんだよ。」
「なんだ?キー坊の所か?」
「なんだ。知ってんのか。」
「お前、流石情報屋と言うかなんと言うか。」
酒場の扉を開ける。
カランカランと小気味のいい音を聞きながら、未だ人でごった返す街中を歩き出す。
「攻略会議を覗きに行くのカ?」
「1度だけ出てみようと思ってな。」
「オレっちもか?」
「好きにしな」
っつか来んな。お前は肝心なとこで危なっかしいからな。
「ま、お前がいねぇと締まらねぇからナ。オレっちも行く。心配すンナ。自分の身くらい自分で守れル。」
「んなこと言って強がんじゃねぇよ。」
アリーのレベルは9。あまり最前線に行けるようなレベルではない。つまり、ボスの一撃を食らえば、恐らく一撃で屠られるだろう。
「強がってねぇヨ。…ケド、オレっちが死にそうになっても助けには来るなヨ。お前は死んでいい人間じゃナイ。」
「バーカ言え。死ぬのはおめぇだ。助けになんか行くかよ。」
「ニャはは!それでいいんダヨ。」
その時、その笑いが、作り笑いだと言うことに気付いた。
「んで?誰がフォーマンセルで動けっつったよ。カルテル、シルバ。」
「商長だけランデブーとか!マジ許さないっすから!俺の副商長は譲らねっすよ!フダッ!」
金髪で顔の整ったチャラ男はそのままアリーの拳で沈む。
珍しくアリーが手を出した。珍しい事もあるもんだ。明日は雨だな。
「あたしゃ束縛されんのも面倒事も嫌いだけどねぇ。楽しい事や祭り事は、嫌いじゃないよ」
金髪で褐色色の肌を持った長身の女性が、腰まである髪を揺らし近ずいてくる。
「全く。カルテルはまだしもシルバ、お前が来るとはな。まぁいい。さてと、命懸けの祭り、楽しむとするか。」
広場に着くと、話が終わったのか、ゾロゾロと向こう側から歩いてくる。
その中に見知った姿を見て、近ずく。
こちらに気付くや否や目を鋭くし、警戒してくるキリトと、ボロいローブを羽織った人物が、立ち止まる。
「ボス会議は終わったのか?キリト」
「誰だ…。俺はお前なんか知らない。」
「もう忘れちまったのか?では改めまして、情報ギルド 表裏商会 商長 オオミネだ。」
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