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SAO〜裏と 表と 猟犬と 鼠
第2話 始まり
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る。

振り下ろされたクローの隙間を抜き、頬を掠める針。

「その動キ……お前…ネトゲのキーボードとはわけが違うんだゾ…」

「俺は現実でもそう…弓は得意分野でね。」

全弓出た事あるもんね。所詮16位だけど。

「特に遠距離武器は…俺の十八番さ。」

すると、何を思ったのか。クローを地面に投げ出す。

「仕方ないネ。好きにしナ。」

視線が地面を向いている。諦めたな。

「んじゃ失礼して」

クローを拾い、目の前の相手に渡す。

「どう言うつもりダ?」

「俺は別にお前を犯したい訳でも、ましてや殺したい訳でもない。まぁ、俺が言いたいのは一つ。俺と組め。」

「どう言う意味ダ?全く話が見えてこネェゾ。」

「俺はな。いい方法を思いついたんだよ。勿論レベル上げも必要だが。まず前線なしで金。これについては、売買だ。情報、道具、武具防具なんでも。つまりは裏方さ。どうせ人のいい連中はみんな、表で頑張ってくれるよ。俺の考える事は…な。」

特に考えてる訳でもないが。これから考えるさ。

「裏の世界を牛耳る事だ。そう。裏の頂点として、表の頂点を支える。俺は基本的に人前は苦手でね。」

「お前……。まぁイイ。屈服してやるヨ」

「屈服?違うね。俺たちは、パートナーであり、相棒であり、親友って所かね?」

「ハ?にゃハハハハッ。いいよ。君面白いナ。オレっちはアルゴ。β時代から鼠のアルゴで通ってる。」

「鼠か。食っちまわないよう気をつけるよ。俺はオオミネ。ミネって呼んでくれや。他のゲームでの2つなは一貫して…」

「猟犬…って呼ばれてるわ」

ポカン…と目を見開いたと思うとそのまま爆笑し始めるアルゴ。

「何が面白いんだか。」

「にゃハハハハッ!いいネ!ミネ。…は〜笑っタ〜…さてと、方針は決まったがこれからどうすんダ?」

「ま、ここはとりあえず別行動だな。フレンドは切らないでくれよ?相棒」

「切ったら泣きそうだから仕方なイナ。切らないでおいてやるヨ。」

「じゃ、人員確保だな。」

とにかく人数がいる。情報屋とは、とにかく危険な仕事だ。事次第では単身で前線に潜り込む事もある。

「なんで人員が必要なんダ?いらねぇダロ。オレっちら2人で…」

「馬鹿か。俺の考えはな。全ての情報屋を束ねて情報を操作することさ。つまり情報屋の数だけ、手練れがいる。つまりはツーマンセルっつーことだ。」

「なるほどナ。だがな。そんな奴ら、これから先現れるかどうかってとこダゾ。」

「ま、オレの最終目標は裏のボスってところか。そん為なら頑張れる気がするぜ。さてと、一旦別れるか。お前もベータテスターなら生き残れっだろ。」

「んな保証はないけどナ。ま、精々頑張ってや
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