第2話 始まり
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ら話を続ける。
「俺はいくぜ。なぁに。フレンドは切らないでおくよ。んの方が後々うまい気がするからな。お互い…な。」
「一緒に来ないのか?」
「お前がいた方が明らかに楽なのによ〜」
「なぁに?不服ってか…ふん。まぁいいや。俺の行動は俺が決める。ま、死ぬまでのらりくらりとやってくよ。じゃあな………死ぬなよ」
「お前こそ。」
「元気でなぁ。死んだら…死んだら許さねぇからなっ!」
ひらひらと手を振り、俺は走り出す。敏捷性が上がったおかげか少し早い気がし…いや、だいぶ早い気がする。
すると今度はすぐにフィールドに出る。
「さっきから、オレっちを追いかけてるのは誰カナ?見た所、初見プレイヤーじゃないみたいダナ」
こっちを見る金褐色の髪、三本ヒゲ、俺より頭一つ小さい身長。ふふ〜ん。
「ったく。今日はβ連中オンパレードかよ。」
「なんで分かったンダ?」
「初期アバからんな三本ヒゲねぇよ。そりゃもう見事な三本ヒゲだな。あらかたクエストミスってって所だろうよ。β時代にな。」
「ニャははははっ!キミ〜面白いネ。んで?オレっちに何か用カナ?何々?あんな事したいのかナ?」
「ふはは…それも楽しそう…だが、これは真面目な話だぜ。」
スゥ…と目が鋭くなる。
「何の用ダ?真面目な話…と言うのを、何故初対面であるおいらに話ス?」
爪が見える。
どうやら武器はクローの様だが、その動作があまりにも…。
「自然だな。その動き。大方、前線ではなく裏で動いていた人間だな。」
「何故わかル?」
「弓士はな。動くものには敏感なんだよ。そう…初動、筋肉の動き…目、例えば…今あんたは俺に一撃かますように見せかけて、圏内に逃げる…こう考えてるだろ?」
目の前の少女の動き…明らかに警戒心むき出しだ。まず目は俺の腰を見ている。つまり足の動きを警戒している。そして腕は俺を生かさず殺さず、つまり足の付け根を狙っている。そしてほんの少しだが、上体は前のめり、足は利き足だろう右が数ミリ出ている…。こりゃ以外と…。
「…………お前…何者ダ?」
こりゃ少し…見てもらおうかな?
「…なぁに…他のネトゲーなら有名だぜ?」
あのイノシシも可愛い所あるじゃねぇか。
指の間に、アイアンピックと言う投擲武器。所詮針なんだが。を三本、引き抜く。
「情報屋、傭兵、商人。基本的に表には出ねぇよ。俺ぁ〜な。所謂何でも屋って奴よ。そう…PK…とか…な。」
「つまり…おいらを殺そうってカ?あんまりいい話じゃないみたいダ…ナッ!!!」
殆ど見えないくらい…小さな初動から大きなモーションへとほぼ無駄な動きがない。そう、ほぼ…。
俺は後ろに下がり、投げるモーションに入
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