二十五章
最後の大戦(4)
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も皆と一緒ならば突破するでしょうね」
「浅井衆はいつでも兄様の盾ともなるけど、足軽全員が夜叉となったから死ぬ運命にはならないと思う。だから一真隊の守護は、僕ら浅井衆に任せてほしい」
「お姉ちゃんの為、お兄ちゃんを守ろうとしても邪魔だと言われちゃうしね。市よりも強いし、だからひよ達を守るのが市の仕事だよ」
まあそう言う事で、俺達は一塊となって進んで行く。互いに守り合うとしても、俺らから前に出ると殺気と覇気のオーラにより前には出れないようにしといた。無人の町となった事で、ひたすら前に進むが鬼の襲撃も無いし状況変化も無い。
聞こえてくる音は、俺らの足音と一真隊の気配のみとなっている。静寂に包まれて町という所に進んで行くが、俺達黒神眷属らは早く戦いをしたいと皆がウズウズしている。現在奥方衆呉のみ、本隊である禁裏に置いてきたし大江戸チームも集まりつつある。すると俺達の目の前に大きな山門が見えてきた。
「いよいよ終幕の舞台が見えてきた。皆の者、気合を入れ直せよ?」
『了解』
「それと大江戸チーム、無事に合流を果たしたよ。一真」
「遊撃部隊の方はご苦労であったが、想の剣魂であるイオリを使って調べてくれないか?」
「了解しました」
俺達は巨大な山門に警戒しながら近付いたイオリらだったが、何も無い事を確認して頷き合うとゆっくりとした足取りで近付く俺らと一真隊。そして重々しい扉に手を掛けた。閂も掛かっていないが、すんなりと開いた山門を潜り、本能寺境内に侵入を後ろにいる一真隊全員と侵入を果たした。黒神眷属全員と一真隊全員で突入したが、予想していた伏兵はいないし敵影すらいない状況となっていた。
「・・・・誰も居ませんね」
「罠の類いもあるように見えないですが、これまで一真様の勘は外れた事はありませんがどういう事でしょうか?」
「まだ油断禁物ですわよ。黒神眷属全員も気を抜いていませんし、何よりハニー自身も警戒が更に強くなりましたわ」
「ふむ・・・・余らが入った途端、鬼共が襲いかかって来るといいなーと思っておったのじゃがな」
「貴女様は何つー物騒な想像を・・・・」
「つまらん。当たりだと思ったのじゃがなぁ、まさか主様の勘が外れるとは思わなかった」
そう一葉が残念そうに呟いた時だった。俺らが入った山門が勝手に閉じてしまった事で慌てる一真隊であったが、俺達はやはりと思いながらも警戒をし続ける。
「山門が!」
「閉じ込められるですーっ!」
山門が閉じた音が聞こえると共に、数人が門に駆け寄った時には既に遅しの状態となっていた。開けようとしても山門はビクともしないが、やはり俺の勘は当たるようだ。
「やはり主様の勘は当たるようじゃな!敵ながら演出が上手い」
「感心して
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