二十五章
最後の大戦(4)
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ますか?ここからそう遠くはございませんが・・・・まさかそこに居ると?」
「そこに居る可能性は・・・・十割だ」
甲斐・躑躅ヶ崎館にて出現した邪な魂により操られたエーリカによるとこう言っていた気がしたからか、トレミーにて記録が残っているので端末からある部分が書かれている文章を全員が読んでいた所だった。俺ら以外の者らは、沈黙となり見守っていた。
『私は、この外史のルールに則る事で成立し、存在を確立させる。そも存在とは何ぞや?存在とは、あると認識されてこそ、世に存在する事が出来る儚き観念。ルイス・エーリカ・フロイスという存在を支える普遍的観念とは如何に?明智十兵衛光秀という二つ名の、その存在を支える普遍的観念は如何に?』
エーリカの言う、その存在を支える普遍的観念の意味は分からなくとも、俺らは外史のルールに合せて成立させている。例えドウターが来たとしてもそれを倒せば、この外史は永遠に平和が続くのかもしれない。だが今回はゼットン化しているし、それはエーリカという器にゼットンと邪な魂であった明智光秀という役者だとしても今回は空間切断だけでは解放など出来ない。
「元々はルイス・フロイスの筈なのだが、明智十兵衛光秀の名があるとすれば・・・・俺らにとっては歴史通りとなる本能寺で起こる事を意味する。なのでエーリカはそこに居る可能性が高いと言えるし、歴史を知っている俺達だからこその直勘でもある」
「本能寺ですか。・・・・確かにあの大伽藍ならば、良い拠点となりますね」
「良い拠点という事は即ち、攻めづらい拠点という事であろう。どうする主様?」
「戦艦でも確認出来ていないが、動いた方がいいのかもしれんからさっさと動くとする。最前列を俺らとして、隊列を乱さないように鬼共の襲撃を警戒を厳にしながら動くとしようか。俺ら黒神眷属は先に行くから、一真隊は一葉や詩乃らの指示に従え」
「では一真様らが動いた後、一真隊も動きます」
奥方衆魏と浅井衆と合流を果たした俺達は、決戦に向けて増強した事で禁裏を出発して洛中に出た。基本的なのは、聖剣エクスカリバーで好きな武具の形をしてから斬り続ける事。なお紫苑達遠距離攻撃を得意とする四人は、秋蘭だけは中遠距離でのアサルトライフルに変更後に残りの三人は黒鮫隊の中に混じっていた。
祭は奥方衆呉であるが、冥琳の指示で来る事となった。大江戸チームは本能寺で合流後、一緒に戦う事とした。連合の兵士達は夜叉となり、無傷のまま鬼と戦い続ける事となるが俺達は本能寺へ向かう事となった。
『皆の者、警戒は厳にしろ。マップによってどんどん近付いているが、戦の喧騒が聞こえなくなってきている』
『そうよね。周囲が不気味と化しているから、静けさはあるわね』
『だがそれでも俺達は鬼共なんかに負け
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