暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十五章
最後の大戦(4)
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
主力を務めてもらう。ほとんどが黒神によってこちらに来るが、そちらに来る事も忘れずにな。鉄砲隊が撃つ準備前としてやってもらいたい。出来るか?」

「大丈夫。それこそ武士の本懐だ。任せてくれ」

「やっと活躍の場所が出来たようだし、ほとんど鬼がお兄ちゃんの所に行くと思うよ。でも活躍の場が出来たから、これはこれでいいか。まこっちゃん!」

「ああ!頑張ろうね、市!」

「うん!」

「そんじゃ一真隊の配置完了したが、桂花ら軍師は何か言いたい事はあるか?」

全体の指示を聞いていた桂花・凜・風と朱里・雛里は、隙の無い配置をしているのでいくら軍師であっても何も言えない状況となっていた。本来であれば、この場を仕切るのは竹中半兵衛である詩乃が言う場面であるが、今回は俺が言う事で全ての配置を終了した所で梅が思った素朴な疑問を言ったのだった。

「ところでハニー。エーリカさんを探すと言っても、京の都はなかなか広いですわ。どう致しますの?」

「エーリカさんが鬼達を指揮、もしくは鬼達の動きに合せて何かを為そうとしていると仮定するならば、洛外に本拠地を置いている事はまずないでしょう」

「最前線に身を置く事こそ、優れた大将の条件ではありますがそれはハニーの事でもありますわ。武士の基本ではありましたけど、ハニーにとっては後ろよりも必然的に前ですものね」

「いえそんな基本はありませんから、まあ一真様は規格外ではありますけどね」

「そうだよ。大将は本来、本陣にどっしり構えている方が良いんだから・・・・まあお頭は後ろでどっしりな事は一度もなかったもんねころちゃん」

「まあね。一真様が後ろで構えている所何て、見た事ないよ」

梅が言いたい事は燕尾の兜を追い掛けていれば戦功間違いないらしいが、俺らは俺らでやるとする。梅の牡丹自慢は置いておいて、エーリカについてだったが洛中に絞っても、巨刹は数限りがありどこが本拠地なのかは絞れない。俺は無言で考えているのに気付いた一葉が、質問してきた。

「・・・・主様。何を考えておるのじゃ?」

「・・・・桂花。確かエーリカは二つの名前を持っていたよな?」

「はっ。ルイス・エーリカ・フロイスが表の名前ならば、裏の名前は明智光秀であり、皆が知る名であれば明智十兵衛であります」

「・・・・??初めからそう名乗っておられたじゃないですか。それがどうかしたんですか?」

「俺というより、多分黒神眷属全員が思い当たる事があるんだ」

そう言うと黒神眷属全員は沈黙の頷きをしてから、俺らは投影端末で確認してから一応京に詳しい幽にも聞いたのだった。外史の京と俺達が知る京では、どこか道が違う時もあるからだ。

「幽。本能寺はここからだと、どのぐらい距離がある?」

「本能寺、でござい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ