二十五章
最後の大戦(4)
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久遠は禁裏をお願いするがいいかな?」
「ああ。任せておけ」
「それと・・・・旦那様」
「ん?何だ美空」
「・・・・あんまり無茶な事はしちゃダメよ。華琳、一真が無茶しないように監視を頼んでもいいかしら?」
「ええ」
まだ合流出来ていない光璃に、他の妾達と久遠に美空を泣かせたら死んでも呪ってやると本来言うはずだった。だが華琳の一言でそれは無かった事となり、俺は俺でやるから美空もなと言っといた。武運を、と互いに言ってから長尾衆は洛中にて討って出ていった。
鬼共皆殺しだと言っていたが、七手組一番隊である柿崎柘榴が先陣を切ると言う雄叫びで毘一文字の旗が禁裏から出陣していく。奥方衆蜀は引き続き俺らと共に行くが、奥方衆魏は不在時に起きた事を簡潔に話した。
「麦穂!長尾衆に代わり、各方面の門を固めよ!」
「御意!」
「詩乃、苦労であった。あとは麦穂が引き継ぐので、一真隊に戻り黒神眷属と共に一真を支えてやってくれ」
「畏まりました」
「・・・・一真。仕上げを頼む」
「その言葉を待っていたが、任せておけ!エーリカを見つけ次第決着を付ける」
「・・・・(コクッ)」
頷いた久遠の頭を軽く撫でた後、俺はエーリカをどういう風に倒して身体から追い出す作戦を最後まで考えていた。そして最初に妾となった者と背を向けてから、黒神眷属であるヴァーリらの所へと行くのだった。
「いよいよ俺達黒神眷属と一真隊の出番だが、黒鮫隊は黒神眷属なのでそう呼ぶ事とする。皆の者、準備はいいか!?」
「おおおーーーーーーーっ!」
「いや一葉様、ちょっと張り切りすぎですから」
「指揮ばかりで疲れた。余は暴れてスッキリしたい」
「指揮ばかりって!一葉様は一真隊の指揮など、全てそれがしに丸投げしたでしょーがっ!?」
「・・・・ちょっとお待ちになって下さいな。・・・・それを貴女が言うのも可笑しな話ではありません事っ!?」
「あ。・・・・まぁそれは置いておいて『置いておくなバカが!』うぅぅ・・・・それがしの頭は木魚ではありませぬぞ」
夫婦漫才を強制的に終わらせてから、俺らは戦闘には慣れているし神の加護があるので問題ないがこの暴れ馬将軍である一葉に問題があった。それと幽の頭を叩いたのはハリセンだが、一々音を鳴らせるのも面倒なので音が鳴らない程の速度で叩いたのか音がまるで木魚となっていた。
「俺の事は余り気にしないで頂こうか。俺ら全員が化け物の類ではあるが、一葉は暴走しないで頂こうか。俺らの指示を聞いてから、身体を動くようにしないと拘束するからな?」
「・・・・うむ。注意はするが、出来るだけな!」
拘束という言葉を聞いた一葉は一瞬顔を赤く染めていたが、すぐに真顔へと戻った。良い
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