第3章 リーザス陥落
第37話 封印の鍵を求めて
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初めて仕事を共にしていた時の最後の装備と、カスタム事件時の最初の装備。その性能の差があまりにも有りすぎるから、初期に戻った?フォーマット?リフレッシュ??と思う程だ。
「がはは、アレはオレ様のものだから、どうしようがオレ様の勝手だ」
「だ、だから、その聖剣と聖鎧は……?」
「む? 盾ならあるぞ?」
「剣と鎧!!」
「あれはだな、売った」
ランスのその一言がかなみを凍りつかせた。口をパクパクとさせながら唖然とする。
「なんだ? フェ○でもしてくれると言うのか?」
「う、うううっ!!」
「おお、する事がそんなに嬉しいか、なら 望みどおり」
「売ったーーーーっっ!?!? えええぇぇ!! 王家からの贈り物をっっ!?」
かなみの声が部屋中に響きわたる。もうちょっと近ければユーリの耳に後遺症が残りかねない程の声量だった。
「うるさいな、が、中々豪華だったから高く売れたぞ、なぁシィル」
「あ、はい。セットで確か2,000GOLDで売れました」
「………」
「……なぁ、かなみ。確かその装備は」
ユーリの言葉にかなみはゆっくりと頷くと……。
「ななな、何故そんな事をっっ! どうして売ったのですかっっ!!」
「オレ様がする事にいちいち文句を言うんじゃない。それにオレ様の持ち物を売ろうが捨てようがオレ様の勝手だろうが」
……まぁ確かにランスの言い分には間違いはない。心情的には納得しかねるが。
「あ、あの……実はお金が無かったので仕方なかったのです。公共料金の滞納があって……かなみさん、ごめんなさい……」
「コラッ! 余計な事を言うんじゃない!」
「あ……ああぁぁぁ、リーザスが、リーザスが滅んでしまう……」
「かなみ、とりあえず落ち着け……ランスが態々遠くにまで行って武器を売ったとは思えない。このアイスの町の武器屋に売ったんだろう。返してもらえば良いだろ? 金額だって、2,000Gだ。早々手が出せる額じゃない。残ってる可能性は高い」
今にも崩れ落ちそうなかなみにそう言うユーリ。その言葉を聞いて少し安堵したのか、かなみは落ち着きを徐々にではあるが取り戻しつつは合った。
「む? あの装備に何かあるのか?」
「勿論ですよ……、リーザス城に攻め込んできたのはヘルマンだけじゃ無かったの。奴等の中に魔人がいたのよ」
「魔人……」
「そ、そんな 魔人がどうして?彼らは確か仲間割れで戦争をしている筈なのに、こっちにくる余裕なんて今は無い筈だって……」
「ん。さすがシィルちゃん。博識だな。それは間違いないな。魔人を二分にさせる勢力のの争いだ。人間界に感けている場合じゃ無い筈なのは間違いないが……その奴等の狙いが」
「はい。……奴等の狙いはリーザス城の地下に隠されているカオスなのです」
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