暁 〜小説投稿サイト〜
能力者たちが事件を起こしたり解決したりするようです
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すっとペンを置き、ポケットに手を入れる
先ほどからポケットの中のマナーモードのスマートフォンが何度も振動する、周りの生徒にバレないように連絡先を確認する、そこには弦巻 吹河 異能犯罪対策科、と書かれている
それを確認するとすっと立ち上がり
「先生、保健室へ行ってきます」
と言って教室をあとにする、向かう先は校長室、保健室などではない
そもそもこの異能のせいで病気になどなったことは無い
廊下を進んでいると床にドミノが並んでおり途中で分岐し片方は外へ片方は校長室まで続いている
倒さないようにドミノに沿って校長室前まで行く、すると校長室の扉の前にボタン(押す方)が置いてある
また成美が何かしてるのか...と考えながらノックをして扉を開ける
いつも通り説明をし、話が終わると同時にロケット花火が校庭の方から何十本と打ち上がる、そして数秒後に
校長の寂しい頭頂部にタライが落ちてくる、校長とタライが同時に悲鳴と鉄が落ちる音を鳴らす
そして真っ赤な顔で扉を開ける
外にはやはり風雪 成美がいた
「お、なぎ君、オッス」
と軽々しく挨拶する、激怒している校長の前で
「なんだ...成美か、じゃねーよ!何してんだお前!」
と一応俺は怒っておく、正直こいつは馬鹿だ、精神的にも頭脳的にも、怒っても大して変わらないが怒らないよりはいいだろう
「うるさいよ...僕は普通に遊んでるだけだよ!」
高校二年にもなって授業中にドミノで遊びなおかつロケット花火をぶっぱなし校長の頭にタライを落とすのが普通の遊びというのか、もう胃に穴が開く勢い
「ふむ...遊んでるだけ...か...風雪君」
「なんすか?校長」
校長ははぁ...とため息をつき口を開く
「君は...一年くらい停学で...」
「学校こなくていいんですか?嬉しいですねー!」
と大喜びしている
これは胃潰瘍できますわ
「成美...馬鹿やろぉぉぉぉぉ!!!!!」
と叫び、思い切り顔面に拳を叩き込む、があまり手応えがない
「手応えがないな?またその異能のせいか?」
まあ、どうせこいつの異能のせいだろうと検討はついている
「そうじゃないかな?僕に攻撃なんて早々当てられないしねー!僕は帰るね、今度家の店に寄ってね!」
と、言いそのまま走り去っていく
俺も教室へ戻り帰り支度を済ませ校舎から出るとまた電話がなる、さっきと同じく警察の上司からだ
今回はその電話に出る
「神鳴樹 星雅くぅーん?もう二十分もたってるぞー?早く来ようねー?」
声はゆったりしているが確実に怒っている
「すまん、少しバカがいてな...」
と電話をしていると、前方からロケット花火が飛んできて額に直撃した
そして
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