暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第2話「日常」
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「忘れ物はないかー?」

「大丈夫!問題ないよ。」

  洗濯物を緋雪と一緒に干し終わり、鞄を持って玄関を出る。

「うぁー、今日、社会あるんだよねー。」

「苦手科目だもんな。頑張れよー。」

  学校へと歩きながら緋雪とそんな話をする。

「お兄ちゃんは、苦手科目とかないの?」

「うーん...ない、かなぁ?強いて言うなら、英語だね。」

  これでも前世は大学卒業して社会人にまでなってたからね。いくらなんでも小学生の問題で躓かないよ。

「公立の小学校だったら英語はもっと簡単だろうにね。」

「仕方ないよ。今更他の学校になんて行けないんだし。」

  僕達兄妹が通っている学校は、この辺りでも有名な私立の学校だ。親が行方不明になった時、緋雪の入学はもう決まっていたので、ここに通っている。親戚とかは頼りにならないし、今は保護者に当たる人がいないから、転校もする事ができない。...まぁ、お金に関しては平気だったけど。

「あ、もうそろそろ着くよ。」

「そうだね。」

  適当に話していると、僕達が通う小学校、私立聖祥大附属小学校の門が見えてきた。

「じゃあ、緋雪、今日も頑張れよ。主に社会。」

「うっ...が、頑張る...。お兄ちゃんも、また昼休みにね。」

「おーう。」

  下駄箱で上靴に履き替え、緋雪は四年生なので二階、僕は五年生なので三階に行くため別れる。

「おはよー。」

「おはよー志導君。」

  教室に入りつつ挨拶をすると、何人かの人が挨拶を返してくれる。

「なあ、優輝(ゆうき)。宿題、見せてくれないか?」

「...またやってこなかったのか?」

「あっはっはー。....ごめん。」

  友達の一人が僕の名前(優輝)を呼んでそう頼み込んでくる。...いや、謝るくらいなら自分でやってきなよ...。

「計算の仕方がよくわからなくてよー。つい放置しちまったぜ。」

「いや、せめてできないながらもやれよ。うちの妹もそうしてるぞ。」

「うぐっ....。」

  まぁ、緋雪もいやいや言いながらだけどな。

「...はぁ。ほら、提出前には返せよ?」

「わかってるって。」

  そう言って自分の席に戻る友人。それと入れ替わるように一人の女子生徒が近づいてきた。

「...志導君、また宿題貸しちゃったの?」

「一度貸さずにひどい目を見たら懲りるとは思うんだけどねー。ほら、どうも僕はお人好しみたいで...。」

  この性格は前世から続く。どんなに辛い目に遭ってもこれだけは変わらなかったので、そういうものだと思っている。...さすがに人は選ぶけど。

「私が言うのもなんだけど、優しくしすぎると堕落しちゃ
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