破れ!無限の壁!千羽山戦後編!
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
俺たちは前半を無得点のまま終了し、駆け足でベンチに戻った。
「雷藤さんのライトニングアローが完璧に止められるなんて…」
呟いたのは宍戸だ。
「ああ、あれは渾身の一蹴りだったんだがな…」
俺もショックとまではいかないが、少し動揺してるみたいだ。
「無限の壁をどうにか出来ればな…」
風丸が呟くと、鬼道が俺たちに向かい話し出した。
「後半は染岡のワントップで行こう」
「え、ワ、ワントップで!?」
円堂も思わず声を出す。
「確かに無限の壁は脅威だが弱点がある…それは3人の連携技であることだ。染岡、攻撃すると見せかけて、出来るだけ5番のDFを4番のDFから引き離すんだ」
「その手があったか…!」
俺も鬼道の意見に賛成だ。こうでもしなきゃ、無限の壁を破るのは難しいだろう。しかしその時、半田が叫んだ。
「ちょっと待てよ!豪炎寺と雷藤を下げるって、本当にそれでいいのかよ!そんなの俺達のサッカーじゃない!豪炎寺と雷藤と染岡のスリートップ、それが俺達のサッカーだろ!」
「分かってないな」
そんな半田の叫びを冷たい声で遮ったのも鬼道だった。
「なに…?」
半田も思わず呟く。
「いいか、ここはフットボールフロンティア!全国の強豪が雌雄を決する全国大会、そのピッチにお前たちは立っている。もうお仲間サッカーなどしてる場合じゃないお前たちは全国レベルなんだ!」
鬼道は半田に向かい厳しいことを言い切ると、ハーフタイムが終了し、俺たちはフィールドに戻った。
選手の交代は無い。
ただしフォーメーションは大きく変わった。
FW 染岡
MF 雷藤 豪炎寺 鬼道 半田 マックス
DF 風丸 壁山 土門 栗松
GK 円堂
鬼道の作戦通り、染岡のワントップで後半に挑む。
《さあ後半戦が始まったぁ!雷門は無限の壁を破ることができるのか!》
そして千羽山からのキックオフで始まった後半戦。しかし開始早々にパスコースを読んだ鬼道がボールをインターセプトした。
鬼道はドリブル、ディフェンスに関して本当に凄い。俺も鬼道にディフェンスを教わらないとな…。
そのまま俺たちはすかさず攻勢をかけ、いきなり囮作戦を仕掛けるチャンスが来た。
《染岡が上がったぞぉー!》
「そうは行かないっぺ!」
相手のDF5番が、DFの4番から離れた。このチャンスは逃さない!
「かかった!」
俺が叫ぶと同時に豪炎寺からボールが渡る。
「頼んだぞ雷藤!」
俺は豪炎寺に頷き、後ろから上がってきていた壁山を使った。
「壁山ぁ!」
「はいっス!」
俺は壁山の腹に乗り、オーバーヘッドキックを繰り出す。
「「イナズマ落とし
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ