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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第180話 過去の闇
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られた人とは思えぬ残虐な手段を用い、半数以上を死に追いやった。
そのギルドが壊滅するのは時間の問題だった……が、そこにたまたま居合わせたのが当時、まだキャラネームではなく、白銀の剣士としての呼び名が殆どあったリュウキ。
元々彼の名前は中層〜上層までに満遍なく轟いていた。アルゴの情報の件もあるが、彼は幅広く各層を闊歩しているから、救われた、と言う事実も少なくないのだ。
彼の中のカレンダーの中に休日などと言うものはあの時は無かった。大晦日であろうと、クリスマスであろうと、関係なかった。居合わせたのは、偶々……としかいえないだろう。
だが、その偶々、偶然で助かる命が増えたのだ。
不幸中の幸いの1つが、あのPoHの一味は誰しもが高レベルプレイヤーと戦う準備等はしていなかった事にあった。PoHであれば、或いはリュウキに対抗できたかもしれない。だが、危険を冒さず、一方的に嬲る事を楽しんでいたフシのある連中は、そんな対決は望んでいなかったのだ。
この時、PoHは初めてリュウキと言うプレイヤーの強さ、本当の意味でその強さを知った。
これまでの情報でも、その実力の高さに関しては、知っていたつもりだった。……だが、それでも、何処かリュウキの事を甘く見ていた面もあったのだろう。リュウキにとって、PoHとの出会いは、あのアインクラッド第66層での戦いが初だ。
そして、笑う棺桶の最後となったのが、あの最終戦争。
66層での戦いの様な、以前の様な迷いは攻略組には最早無かった。シデンを、他の仲間たちを失った痛みも共に持ち……決して臆すこと無く、殺人集団と闘ったのだ。
――……もう迷わない、1つの迷いが1人の仲間を失う結果になる。
もう、誰しもが心に弱み、……隙を作らなかった。或いは、これはゲームだ。と自らに念じ、自らを洗脳をしていたのかもしれない。
奇襲を受け、攻略組は打撃を被ったものの それは想定内だった。一度受けた痛みは、皆に周知をしている。そして、何処から情報が漏れていようと、心の中は、心構えまでは読めはしない。
襲を当たり前、と判断できる強靭な精神を備えた戦士たちが集ったのだから。
最終的にはラフコフの半数以上が死に、生き残りの殆どが牢獄へと入れられた。
……キリトも、この時3人の命を、そしてリュウキも新たに5人を殺した。
〜予選会場 待機ドーム〜
――……あの男はPoHではない。
この時、リュウキは勿論、キリトもそう思った。確かに、あの世界で抑揚のない細切れの喋り方をしていたプレイヤーはいた。あの
笑う棺桶
(
ラフコフ
)
の中にいた筈だと言う事は思い出していた。そして、あの戦争中に確実に剣を合わせている事
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