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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第178話 第3回BoB予選開幕
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世界だというのに、キリトは必死に空気を吸い込み続けていた。
「もうどっちでもいいわよ! どちらが来たとしても、私と戦いの場に立ったらその頭、すっ飛ばしてやるから!」
一先ず宣戦布告をされた。
された以上は、黙っている訳にはいかないだろう。
「デートのお招きとあらば、参上しないわけにはいかないな」
「……あほ。お前は無理だ、って言っただろ? それに格好つけるのも程々にしろ」
「むぐっ! こっの! 見てろよ、銃相手でも、簡単に殺られないぞ!」
「はいはい、ほら、1回戦始まるぞ」
また、キリトとリュウキのやり取りになった。
流石のシノンも、キリトだけじゃなく、リュウキにも頭にきたようだ。完全に自分をスルーして遊んでいる事に。
「あ、あんた達、この私を無視するなんて、本当にいい度胸じゃない! 絶対にぶっ殺してやるわ!」
……随分と物騒なセリフを言うけど、返事を返す前に、キリトの背を押した。これ以上の戦いの前の揉め事は終わり、と言う事で。カウントも60秒、1分を切っていた、と言う事もある。
キリトの背をおして、この場から離れようとした時、シュピーゲルの視線が合った。明らかに警戒をしているのが判る。敵意も僅かながら感じた。
「(ちょっとやりすぎたかな……?)」
と、キリトも思った。燃料投下した本人なのだから。
だが、リュウキは違った。シュピーゲルの前を通り過ぎたところで、脚を止めた。キリトの肩を叩き。
「キリト、お前がしようとしてる事は、考えている事は、
悪手だ
(
・・・
)
。……そして
死路
(
・・
)
。
それ以上でも
(
・・・・・・
)
それ以下でもない
(
・・・・・・・・
)
。……
お前なら判るだろ
(
・・・・・・・・
)
? あまり変な事を戦いの前に考えるべきじゃない。予選を舐めないようにな。……じゃないと、このBoBがお前の、
公開断罪の場
(
・・・・・・
)
にされるぞ」
「……はぁ? なんだよ、それ」
キリトは何を言っているのか、判らない様子だった。だが、リュウキは判ってないキリトをおいて続けた。
「つまりからかう前に、集中しろって事だ。……ぶっつけ本番みたいなもんなんだから。敵は何時現れるか、判らないんだからな」
「……? ああ、それは判ってるさ。スイッチを入れる」
リュウキはそう言うと、そのままシノン達を見ないまま軽く手を振った。
「なんなのよ あの2人……」
シノンも2人のやり取りを聞いていたが……、何処か違和感、と言うより、何か噛み合ってない感じがしていた。だが、最後のキリトの表情を見ると、そうでもなさそうだ、と感じる矛盾が沢山あった。
「………ッ」
この時、とある男の脳裏には憎悪ににた何かが発生していた。黒い、そう闇よりも暗
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